2連泊の「富士屋ホテル」で、
泊まってみたいお部屋があり過ぎて、
パッキングが面倒ではあったのですが、
1泊ずつ部屋を移動することにしました。
1泊目に宿泊したのが、
”富士屋ホテル建築の集大成”と言われる「花御殿」のお部屋です。
花御殿は、3代目社長の山口正造氏によるものです。
山口正造氏は、「日光金谷ホテル」創業者の次男で、
「富士屋ホテル」創業者の長女と結婚して婿入りした方。
建築家ではないのに”設計者”と記されるくらい、
こだわりを持って建てられたようです。
全40室の「花御殿」の客室の中から、
今回は63m2の「ヒストリックジュニアスイート」を選択しました。
「花御殿」と言われるだけあって、
それぞれの客室には、お花の名前がつけられていて、
オババたちは3階にある「鈴蘭」のお部屋にアサインされました。
鈴蘭の花言葉には”幸福の再来”というのもありますし、
大好きな花のお部屋で良かったワ。
ドアにだけでなく、
鍵にも鈴蘭の大きな絵がついています。
中に入りますね。
右側の扉はお手洗いです。
室内は、手前がベッドルーム。
あら、カーペットもスズラン柄ですよ。
図柄を見ても、オーダーメイドですね。
ベッドの足元にドレッサーやチェストがあり、
扉の先がバスルームになっています。
ベッドルームが和の照明というのも良いですね。
家具類もなんとなく親しみが感じられます。
ハンガーの衣類は離れたこちらに。
そしてサイドに置かれたドロワーの中に、
パジャマや館内着が入っていました。
大浴場には、館内着とスリッパで行っても良いとのことでした。
ベッドの枕元の壁は、
閉じることもできます。
奥の部屋がリビングスペース。
このフロアスタンドはウ〜ン・・という感じでしたが、
ソフアセットなどは、
普通にゆったり寛げるものでした。
思っていたほどクラシックホテルっぽさがないなぁと思っていましたが、
イヤイヤ、天井を見上げると、やっぱり感激ものです。
それから、窓に取り付けられたこのクルクル回す鍵も、
嬉しくなります。
窓からはホテルの前庭が一望できます。
正面にある花御殿に似た建物の食堂棟も、山口正造氏によるものだそうです。
視線を少し右側に移すと、
緑豊かな風景が広がっています。
視線を室内に戻して・・・
リビングの横には、ドリンクカウンターと
奥にデスクがあります。
扉の中に、
コーヒーやお紅茶関係の食器など
ひと通りのものが揃っていましたが、
「ギャラリー・コージー」からテイクアウトしていましたので、
使う機会がありませんでした。
冷蔵庫の中は、
予約サイトの特典でフリーで、
こちらは今回は珍しく、クラシックなボトルに入った
ジンジャーエールとオレンジジュースをいただきました。
デスクの上にもスズランの絵が飾られ、
スズランの文箱の中には
スズランの絵葉書も入っていました。
ベッド側にあるバスルームは、
タイルが素敵でした。
横にシャワールームがあって、
その横にバスタブ。
猫脚を期待していましたが、
とっても現代的なバスルームでした。
今回は2日とも大浴場を利用しましたので使いませんでしたが、
蛇口を捻ると、温泉が出てくるそうです。