梅雨の重たい空気を感じる中、早くも7月に突入しましたね。
次の旅行に出かける頃には、梅雨が明けていて欲しいものだと願いつつ、先月の城崎温泉の旅行記を書き進めます。
今日は、「西村屋 本館」の最後の投稿、朝食の様子についてです。
朝食は、ロビーから2階に上がった朝食会場「泉霊の間」でいただきます。
「泉霊の間」は、コロナ禍の休業中に、大広間を朝食会場に改装したのだそう。
以前は、国の登録有形文化財にも指定された100畳敷の大広間だったそうです。
桐の格天井とのことですが、確かに時代の風格を感じます。
朝食は、和食と洋食を選ぶことができ、予約時に和食を選択していました。
テーブルの上には、あらかじめ、飲み物をはじめ、
2段のお弁当箱などが用意されています。
お弁当箱の蓋を開けると、
上の段に、煮凝りや南蛮漬けと
枝豆の湯葉、
下の段に、小松菜のお浸しや甘辛煮などが入っています。
お味噌汁は、最後に自分でお味噌を加えます。
頃合いを見て、焼き魚や煮物、だし巻き玉子などを持ってきてくださいました。
デザートまでしっかりいただいて、ごちそうさまでした。
1階のロビーラウンジで、緑を眺めながら、
のんびり食後のコーヒーをセルフでいただき、
「西村屋 本館」をチェックアウトをしました。
チェックアウト後に荷物を預かってもらおうとお願いすると、なんと、2泊目のお宿まで運んでくださるとのこと。
すぐさま男性の方が来られて、私たちが出かけるよりも前に、ササッと荷物を持って門を出て行かれました。
前日は前日で、駅に到着するや否や、観光協会のスタッフと思しき方が、列車から降りてくる人たちを手際よく送迎車に振り分けていましたし、随所に、城崎温泉の“一致団結”を感じました。
聞くところによると、小規模のお宿しかない城崎温泉では、コロナ前のインバウンド誘致で、中国からの団体を受け入れることができなかったため、
お宿が協力しあって、個人客にターゲットを絞ったインバウンド誘致を行っているそうです。
その甲斐あって、今では、外国人個人客に大人気の温泉街になっているようです。
「西村屋 本館」も、宿泊客の6割は外国人旅行者とのこと。
確かに館内でも、多くの浴衣姿の外国人カップルに出会いました。
歴史を感じる趣のある建物でありながらも、時代のニーズに合わせての対応も行き届いており、たいへん居心地の良い「西村屋 本館」での滞在でした。