「松本十帖」は、お宿を再生するだけではなく、浅間温泉のエリアリノベーションを目指しているそうで、
敷地の外にも、二つのカフェを経営しています。
歴史ある温泉街に活気を取り戻したいのだそう。
確かに、昭和の雰囲気が漂う温泉街で、
廃業している建物も目立ちます。
チェックインは、お宿から歩いて3分ほどの所にあるカフェ「おやきとコーヒー」で行われました。
古民家をリノベーションしたカフェです。
古風な暖簾をくぐって中に入ると、
吹き抜け空間になっています。
一見ミスマッチに感じるシャンデリアが、逆にオシャレ。
階段を上がって
下を覗き込むとこんな感じです。
2階は、壁を取り払った広い空間になっています。
アンティーク調のテーブルに腰掛け、
ウェルカムスイーツのおやきをいただきながら、チェックインの手続きや、お宿の説明をしていただきました。
おやきをいただいている間に、荷物はお宿のお部屋に運んでくださいますが、手取り足取りの“おもてなし”とは異なり、あとは自分たちでご自由にというスタイルです。
エリアリノベーションを目指す活動の一環なのでしょうか。
「松本十帖」では、スタッフさんが浅間温泉を紹介してくださる「お散歩ツアー」というのがあります。
事前に予約して、参加しました。
昨日の記事で書いた、老舗旅館「小柳」の建物を分断して二つの旅館を作ったというお話も、この時に伺いました。
建物の上に、小さなお家のような建物が乗っているでしょう。
温泉街のあちこちで見かける光景ですが、
温泉街で、皆が建物の高さを争っていた時期があったそうで、このちっちゃなお家で高さを増したそうです。
なんだか笑っちゃいますよね。
ブラブラとお宿の周辺を散策しながら、
街角にある自由に温泉が汲める蛇口であったり、
地域で管理する湯屋のことであったり、
飲める温泉などの説明をしてもらいました。
こちらは一番上手にある「枇杷の湯」。
初代松本城主の石川氏の別邸だった湯殿です。
日帰り温泉施設として、観光客も利用できるそうです。
こちらは「松本十帖」が経営するもう一つのカフェ「哲学と甘いもの」です。
哲学関連の書籍を読みながら、
ゆったりした時間を過ごせそうです。
昔懐かしの温泉街ですが、浅間温泉の素朴な魅力と、「エリアリノベーション」の取り組みが感じられるツアーでした。