松本での一泊目は、「松本十帖」に宿泊しました。
松本駅からタクシーで15分ほどの「浅間温泉」にあるお宿です。
「松本十帖」は、1686年創業の老舗旅館「小柳」を「里山十帖」や「箱根本箱」などを運営する「自遊人」が買い取り、再生を手掛けたお宿です。
元々1つの建物であったものを2つに分け、ベビー&キッズウェルカムのファミリー型旅館「小柳」と
2階以外はお子様お断りの「松本本箱」の二つのお宿にしました。
「小柳」も「松本本箱」も全室に、源泉掛け流しの露天風呂がついていて、大浴場はありませんが、地元の湯屋を模した「小柳の湯」が、二つのお宿の間に作られています。
浅間温泉は、江戸時代には、松本藩の石川氏の別邸があったことから、武士たちもお湯を楽しんだそうで、その名残の共同風呂が今なお点在しているそうです。
地元の人が銭湯代わりに利用するもので、観光客が利用できないため、その雰囲気を伝えるために作られたとのこと。
家族風呂のように、こじんまりとしています。
オババたちが宿泊したのは「松本本箱」。
「松本本箱」は、“豊かな知性に出会う”がコンセプトとのこと。
それに相応しく、玄関が開くと、
ドドド〜ンと、本棚だらけ。
内部の造りは、コンクリートの打ちっぱなしで、天井は配管が丸見えのスケルトンです。
1階はブックストアで、日中は外部の方も利用できますが、宿泊者は24時間ここでゆっくり過ごすことができます。
この赤い絨毯の部分からは、靴を脱いで上がります。
階下には「こども本箱」なる空間があり、
絵本が迷路のように並べられています。
元々は大浴場だった部分をそのまま残し、湯船は、お子ちゃまたちが喜びそうなボール風呂になっています。
上階は「オトナ本箱」。
こちらの湯船は、読書スペースになっています。
ここは脱衣所だったのでしょうね。
・・・と、ユニークなお宿ですが、客室は、住みたいと思うくらい居心地の良い空間になっていましたので、お部屋の様子はまた改めてお伝えします。