オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

もう一度泊まりたいお宿:三重県「御宿The Earth」①

志摩の「ザ ベイスイート」に宿泊した際、鳥羽の「御宿The Earth」に一泊したことがあります。

次回、再訪した時に記事にしようと思っていましたが、

こちらのお宿は、おひとりさまでは受け入れてもらえないようで、記事にしておくことにしました。

 

鳥羽駅から細いワインディングロードを進むこと30分。

岬の先端にポツンと建つお宿が見えてきます。

 

7タイプのスイートルームからなるお宿です(写真はHPから)

 

フロントの横にある階段を登っていくと

 

鳥羽の海を見渡す展望台があります。

ここで青い海を眺めながら、のんびり過ごしたいなんて思っていましたが、お天気の関係か、お宿が謳う「嵐を観る宿」ではありませんが、風が強くて長居ができませんでした。

 

全室に露天風呂がついていますが、大浴場もあります。

 

食事は、夕食・朝食ともに「ダイニング嵐」でいただきました。

 

事前に、食事が美味しいとの情報を得ていましたが、噂に違わず、質・量ともに大満足のお料理でした。

 

まぁ、鳥羽周辺は、オババが大好きな食材で溢れていますからね。

 

幸せな気分で部屋に戻ろうとすると、お夜食を手渡されました。

中を見るとおにぎり。

ウ〜ン・・・美味しそうですが、やはりさすがにご飯ものは・・・。

 

お部屋の冷蔵庫にフルーツも入っていましたし。

 

こういうお宿は、残ったご飯も客のものという考えがあるのかもしれませんが、残す罪悪感が生じない方が、オババは嬉しいです。

 

しっかり食べて、のんびり温泉に浸かって、朝で〜す。

ここで誤算!!

日の出が見れるお部屋を選んだつもりでしたが、季節の関係でしょうか。

あとちょっとで太陽が見えませんでした。

でも、目覚めたら水平線が見れるなんて、気持ちが良いですね。

 

朝食も感激レベルのお料理でした。

 

友達旅行ができない

オババくらいの年齢になると、子供が独立して夫はまだ仕事・・ということで、友達どうしで旅行をする人が多いようです。

 

オババは、社会人になって以降、旅行は基本ひとり旅。

国内だけではなく、イギリスだってアメリカだって、一人で出かけていました。

もちろん海外では、日が暮れてからはホテルを出ないとか、危険な路地には近寄らないなど、たくさんのマイルールを定めていましたが。

 

最近は、歳をとったのでしょうねぇ・・・。

時には誰かと一緒に行きたいなぁ・・・なんて思うことがあります。

 

でもね、友達旅行というのができないのですよねぇ。

元々、そこまでの友だちがいないということもありますが(笑

問題は宿泊なのです。

 

オババとしては、友達と一緒の部屋に泊まるというのは、絶対に、絶対にありえないのです。

 

オババが同室OKなのは、元夫と(片)親、姉、姪くらいです。

親に(片)がつくのは、両親との3人なった場合は、2ベッドルームのお部屋か、両親とは別の部屋をとります。

 

たまに学生時代の友人や、元同僚から旅行のお誘いがあっても、

部屋は別々にしてほしいと持ち出すと、100%話が頓挫します。

友達にしてみると、

わざわざ割高になってまで旅行する必要はないとか、

オババが友人関係を拒絶しているかのように思うようです。

 

日本って、お布団文化があるからかしら。

親族が集まって、同じ部屋に泊まっても平気という人も多いようですし、女性どうしだけでなく、男性どうしも平気という人もいますよね。

 

そのくせ、夫婦が同じベッドは嫌だという人が多いのですよね。

 

オーストリアのホテルで、日本人の熟年カップルが、ホテルと揉めている現場に遭遇したことがあります。

耳をダンボにして聞いていると、ツインの部屋にしてくれと言っているようで、ホテル側はその部屋はツインの部屋だと言い張っていました。

間に入った添乗員さんは、ホテル側からも客側からも責められていましたワ。

どうやらハリウッドツインだったようで、

結局、ベッドを移動して間を空けるということで落ち着いたようです。

 

他人と同じ部屋でも構わないのに、何がなんでも夫婦のベッドは離してほしい・・・アルアル話ですよね。

 

オババは、おひとりさまの旅行の時は、できるだけツインの部屋ではなく、ダブルの部屋を予約しています。

でも日系のホテルって、海外の逆で、ラグジュアリー系のホテルでも、ダブルの部屋が非常に少ないのですよね。

スイートでもツインしかないということがあります。

 

上の話の逆バージョンで、ダブルを予約したのに、実際はハリウッドツインで、これでは意味がないワとガッカリした経験もあります。

 

今日は、ホテルのお部屋の、共有空間に対する感覚の違いについてのお話でした。

 

【福岡】「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」:ウェルネススイート

今日取り上げるのは、昨年の宿泊になりますが、福岡のカジュアルなホテル「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」です。

 

動物園や植物園がある丘陵地に建つホテルで、繁華街からはちょっと離れているのがネックですが、

福岡の住宅街を一望できることから、ランチやビアガーデンなどでの福岡市民の利用も多いようです。

 

オババも食事では何回か利用したことがありますが、宿泊はこの時が初めてでした。

 

丘陵地に建つホテルで、エントランスが建物の4階部分になります。

 

2年前に、6階部分をリニューアルし、Area Fというカテゴリーができましたが、

オババは3階にある昔ながらのお部屋「ウェルネススイート」にしました。

 

理由は、テラスがあるから。

 

丘の上に建つだけに、福岡市の西部の住宅街が一望でき、

 

夜景もなかなかです。

福岡は空港が近く、建物の高さ制限があるものですから、このように市街を見下ろせるホテルは貴重です。

 

お部屋自体は、カジュアルめ。

 

バスタブがなくてシャワー室のみです。

 

カテゴリー名に「ウェルネス」がついているのは、同じフロアに、

ちょっとしたフィットネスルームや、

 

スパや

 

大浴場があるからだと思います。

(いずれも利用していませんが)

温泉ではないけれども、「炭酸ナトリウム質アルカリ天然温水」だそうです。

 

こちらのホテルは、お食事が美味しくて、お値段もそこまで高くありません。

フレンチのビュッフェレストランは、オクサマ方のランチや、ちょっとした会食に、

ガーデンテラスは、オシャレなビアガーデンのような使われ方をしています。

 

お天気が良いと、こんな夕陽も見れます。

 

オババは、人気のフレンチビュッフェよりも、日本料理の「暦」を利用することが多く、

 

この日は、完全貸切状態でした。

 

地元の食材を使った会席料理がいただけ、

 

お味も期待以上です。

 

朝食は、普段は「カバーナ」でのビュッフェの提供ですが、コロナ禍ということで、インルームでの和食も選択できました。

 

もちろんオババはインルームを選択して、窓を開けて、のんびりいただきました。

こちらも期待以上のクオリティでした。

 

街中からは、車で10〜15分と少し離れた距離にあり、用事を済ませてからゆっくり来てほしいという思いからなのか、チェックインは17時からと遅めです。

駅直結のホテル

泊まりたいホテルなり旅館なりがあって、そのお宿に宿泊することが目的の旅行であれば、どんなに駅から遠くても、まったく苦には感じませんが、

そうでない場合は、ついつい新幹線から降りてすぐのお宿を選んでしまいます。

 

特に駅直結というのは、怠惰なオババには、この上なく大きな魅力です。

 

例えば京都。

京都には、泊まってみたいお宿がたくさんあって、お宿に宿泊することを目的に出かけることが多いのですが、

何か用事があってとなると、ほぼ100%「ホテルグランヴィア京都」です。

駅構内からエスカレーターを上がるだけですからね。

 

全537室の巨大ホテルで、ロビーなんて常に人で溢れていますが、スタッフさんの手際が良いのか、チェックインでイライラしたということもありません。

 

寝るだけであれば、比較的リーズナブルなお部屋もありますし、

室内は思いのほか静かで、グランヴィアフロアにすると、より静かな環境が得られます。

ただ朝食は、「ル・タン」での激混みビュッフェを避けて、「浮橋」の和食にしています。

 

名古屋だと、「マリオット名古屋アソシアホテル」を選ぶことが多いです。

こちらは全774室と超巨大なホテルですし、アメリカの大型チェーン系は、あまり好まないのですが、駅直結は、それを超える魅力があります。

 

こちらはお部屋選びを気をつけないと、

建物の位置によっては、風の軋み音が気になるかも。

 

レストランの激混みは想像できますから、朝食付きプランを選んだことがなく、ルームサービスで、名古屋ならではのちょっと変わった洋食をいただきます。

 

札幌では、100%「JRタワーホテル日航札幌」を選んでいます。

こちらは全342室。

 

札幌も福岡同様に、なかなか新しいシティホテルが建ちませんね。

リノベーションが行われても、水回りが旧式です。

でも、こちらは福岡と違って、窓から市街が一望できます。

スタッフさんの対応が素晴らしいのも魅力です。

 

大阪は、そもそも新大阪と大阪が離れていることもあり、開業当初から「ザ・リッツ・カールトン大阪」を選ぶことが多かったのですが、

 

マリオットの傘下に入ったりと少しずつ雰囲気が変わり、何度か外国人旅行客で嫌な思いをしたり、リノベーションでラブリー感が失せたりで、

 

最近は、大阪駅直結の「インターコンチネンタル大阪」を利用することが増えてきました。

 

東京は、駅直結で言えば「東京ステーションホテル」。

 

お部屋も素敵ですし、スタッフさんの対応も素晴らしいのですが、

ホテル内で、とてつもない距離を歩かなくてはならなかったり、朝食レストランが激混みということもあって、

 

日本橋口からほぼ直結の「シャングリ・ラ 東京」を利用することが多いです。

 

どこもかしこも改修工事中

外国人旅行客の入国が、大幅に緩和されましたね。

観光業界の方々には朗報なのだと思いますが、

オババには恐怖でしかありません。

 

コロナに対する意識の違いも気になるところではありますが、

またあのコロナ前の状態に戻っていくのかと思うと・・・。

 

イヤイヤ、今の物価安&円安だと、コロナ前以上に凄まじいことになりそうだワ。

ホテルや旅館の宿泊料も、とんでもない額に値上がりしていくでしょうしね。

 

あの大行列に戻る前にと、この1年の間に、姫路城や二条城には、2度も3度も訪れましたが、静かなうちに行っておきたいお気に入りの場所は、まだまだたくさんあります。

 

倉敷が好きなので、備前焼の購入も兼ねて、岡山行きも計画しなくては。

倉敷には、オババが好きな「旅館くらしき」があります。

 

江戸時代の蔵を改装したわずか8室の料理旅館です。

 

中でも、米蔵の2階部分を改装した「翼の間」は、

 

棟方志功司馬遼太郎をはじめ、多くの著名人に愛されたお部屋です。

 

ベッドルームもありますので、和室が苦手なオババも大丈夫。

こちらのお宿に宿泊して、

 

岡山城

 

後楽園にも行っておきたいわ・・・と思っていたら、

現在岡山城は「令和の大改修」中で、リニューアルオープンは、11月3日だそうです。

 

広島にも、オババのお気に入りのホテルがあります。

「ベラビスタ スパ&リゾート 尾道」です。

 

お部屋の雰囲気だけでなく、大浴場やレストランの施設も、

窓からの風景も素敵なホテルで、

 

特にテラスから眺めるサンセットは最高です。

こちらに宿泊して、

 

厳島神社にも、もう一度行っておかなくては。

今後、激混み必至の場所ですから。

 

ところが、なんとこちらの大鳥居も現在修理工事中です。

今年いっぱいには、足場が外されるそうですので、来年早々計画を立てたいと思います。

 

実は、ベラビスタに宿泊して、福山城だけでも行っておこうかなぁとも思いました。

こちらも「令和の大改修」が行われていましたが、

工事が終わり、8月28日から一般公開されているとのことでしたから。

 

でも、厳島神社のためにもう一度となると、やっぱりもう少し待つことにしました。

 

あ〜あ、コロナの心配だけでなく、

外国人旅行客の動きも気にしなければいけなくなりました。

 

クラシックホテル

[大好きだった国の大好きだった方がお亡くなりになりました。

全世界の女性たちに感動を与え続けてくださり、ありがとうございました。

安らかに眠られますように。]

 

昨年、世間一般の退職年齢よりもちょっとだけ早く、仕事から離れました。

人生最終章の生き方は、40代の頃から模索していましたが、

ところがどっこい、実際に自由になって、一番したいと思ったことが(国内)旅行でした。

 

で、お宿に宿泊するだけではもったいないなぁ・・と思って取り入れたのが「お城」と「神社」ですが、

実は最近、もう一つ取り入れようかと思っているものがあって、それが「クラシックホテル」です。

 

クラシックホテルの定義は明確ではないらしく、

戦前に創業して現在も営業しているホテルだとか、

戦前に建築された建物で営業しているホテル、

あるいは、営業していなくても、文化財などとして保存されているホテル

などを指すようです。

 

2017年に「日本クラシックホテルの会」というのが設立されて、

そこでは、太平洋戦争以前に創業し、建物など当初の姿が現存(もしくは復元)していて、

文化財や産業遺産などの認定を受けているなどの条件が満たされているホテルが加盟しているそうです。

 

現在加盟しているのは次の9つのホテルです。

日光金谷ホテル(栃木)

富士屋ホテル(神奈川)

③万平ホテル(長野)

奈良ホテル(奈良)

⑤東京ステーションホテル(東京)

ホテルニューグランド(神奈川)

蒲郡クラシックホテル(愛知)

⑧雲仙観光ホテル(長崎)

⑨川奈ホテル(静岡)

 

でね、ご存知の方も多いと思いますが、「日本クラシックホテルの会」では、「クラシックホテルパスポート」というのを発行しています。

加盟9つのホテルのスタンプを集めるシステムで、4つとか9つとか集めると、プレゼントがあるのだそう。

 

まぁ、プレゼントはともあれ、御朱印や御城印を集める感覚で、ちょっと集めてみようかなぁと思っているところです。

 

クラシックホテルって、結構オババのハートをくすぐるのですよね。

建物をはじめ、サービスや伝統を守り続けているということだけでも感激ものです。

 

これは万平ホテルのアルプス館のお部屋。

時々、クラシックホテルは古いからイヤだという人がいますが、手入れが行き届いた古さには趣があります。

 

こちらは「雲仙観光ホテル」のお部屋。

ずいぶん前にリノベーションが行われ、“古さ”の中に、クラシックな新しさが加わりました。

 

ウィリアム・モリスのこの壁紙が好き過ぎて、

自宅の寝室のカーテンやベッドライナーは、同じ柄にしています。

 

「東京ステーションホテル」のドームのお部屋もお気に入り。

100年以上の歴史を大切に、東京駅の復元と同時に再出発したホテルです。

 

歴史に想いを馳せながらのホテル巡り・・・やっぱり面白そうだワ。

100名城よりも、楽しいスタンプ集めになりそうです。

 

【長崎】「Mt.Resort 雲仙九州ホテル」:テラススイート はなれA

前回最後に宿泊したのが7月末。

コロナの感染拡大と台風で予定をキャンセルし、次の予定が入っているのが今月末。

エ〜ッ!?2ヶ月近くもお泊まりなしなの???

こんなに出かけないのは、ここ10年で初めてです。

 

新ネタがない中、よくぞここまで、毎日ブログを更新したものだと、我ながら感心します(笑

 

さて今日はどうするか・・・と過去の旅行を見直していると、リニューアル後に訪れ、情報としてまだイキていそうなお宿がありました。

「Mt.Resort  雲仙九州ホテル」です。

 

かつては、団体さんを中心に受け入れていた大型旅館でしたが、1年半かけて建て替えを行い、ラグジュアリー路線に変更したというお宿です。

 

すべてのお部屋に半露天風呂を取り入れた全25室。

その中でもこの時は、離れの部屋に泊まってみました。

 

趣のあるエントランス棟でチェックインをし、

 

一旦外に出て、中庭の先にある宿泊棟を通り抜け、

 

こちらが離れです。4室あります。

 

玄関を開けると、ガラス窓の先にあるお風呂と籐の吊り椅子が目に飛び込んできます。

 

人が一人通れる幅の廊下の先に、

 

透かし木の窓があり、

 

ベッドルームになっていますが、

ベッドでいっぱいいっぱいのお部屋で、奥に行くにもちょっと窮屈な感じ。

 

さらに、人一人がやっと通れるくらいの幅の通路の先が、

 

リビングスペースになっています。

こちらは、そこそこの空間がありました。

 

ウ〜ン、廊下で部屋を区切らず、ワンルームにしたら、圧迫感がないのに・・・

窓側に固いテーブル椅子を置くよりも、ソフアの方が寛げるワ・・・などというのはオババの好み。

 

洗面台も、一人が使っていたら、後ろも通れないような空間。

 

その先には、玄関から見えていた内湯があります。

 

ここからデッキに出られるようになっていて、ウン???半露天風呂ってこれのこと???

足湯かしらと思うくらいの大きさです。

 

さほど広くはない空間に、あれもこれもと“流行りのもの”を詰め込み過ぎた結果、無理な部分が生じた・・・そんなお部屋です。(あくまでもオババの印象です)

 

でもね、このテラスデッキはとっても素敵でした。

先に述べた不満のすべてがチャラにできるくらい、気持ちの良い空間でした。

 

お食事は、レストランもありますが、離れ宿泊者には、個室を準備してくれていました。

 

食後に寛ぐためのテラスも付いています。

 

お食事はイタリアン中心で、ボリューム感がありました。

 

宿泊棟の最上階には、宿泊客が自由に使えるThe Roof Top Loungeがあり、

 

ここは文句なしに素敵な場所でした。

 

セルフの飲み物をいただきながら、のんびり雲仙地獄を眺められます。

 

もしかしたら、離れよりも、宿泊棟のお部屋の方が、満足度が高いのかもしれません。

 

朝食は、洋食と和食から選択でき、こちらは和食。

 

チェックアウトの前に、もう一度ルーフトップのラウンジに行き、

 

昼間の雲仙地獄を楽しみました。