箱根のお宿は、
迷うことなく「富士屋ホテル」に決めました。
「クラシックホテルパスポート」のスタンプを集め始めてから
5箇所目のクラシックホテルになりますが、
こういう本を読んで以来、
「富士屋ホテル」には、特に興味を持っていました。
著者の山口由美さんの曽祖父の山口仙之助氏が
創業は1878年と言いますから、
150年近くの歴史があるということになりますね。
7,600坪もの広大な敷地に、
建築時代が異なる4種類の宿泊棟が建っていて、
「登録有形文化財」や「近代化産業遺産」に指定されています。
一番古いのは、1891年に建築された「本館」。
唐破風が特徴の建物で、部屋数は12室。
チャップリンが宿泊したのが、こちらの5号室だそうです。
次に古いのが1906年に建てられた「西洋館」。
1号館と2号館の2棟が連なっていて、21室の客室があります。
「富士屋ホテル」で目を引くのが、
1936年に建てられた「花御殿」です。
”富士屋ホテル建築の集大成”と言われるカラフルな建物で、
客室は40室あります。
ジョン・レノンが「菊」の部屋に宿泊したそうです。
高台に建つのが、
1960年に建てられた「フォレスト・ウィング」で、
47室の客室があります。
少し前に、ホテル全体のリノベーションが行われ、
この時に、「フォレスト・ウィング」の6階にスパが誕生しました。
100%源泉の温泉です。
15時前に行ったらどなたもいらっしゃらなかったので、
2日間とも、貸切状態で利用させてもらいました。
奥には、(利用していませんが)サウナルームもあり、
洗い場も広々として気持ちが良かったです。
更衣室といった方が良さそうな脱衣所に、
ドレッシングルームと、
設備が充実しているだけでなく、
たまたますれ違ったスタッフさんからは、
「どうぞごゆっくり」と気持ちの良い声かけもしていただき、
温泉を満喫しました。
「フォレスト・ウィング」には、
半露天風呂があるお部屋もあるそうですが、
他の建物でも、浴室の蛇口からは温泉が出るのですよ!!
・・・と、温泉地の箱根だけに、
温泉のことはしっかり書いておかなくてはね。
ホテルの敷地内はこのような配置になっていて、
4つの宿泊棟の他にも、食堂棟には、
メインダイニングの「ザ・フジヤ」や、
「ホテル・ショップ」などが入っていて、
食堂棟は、レストラン「カスケード」などが入った
「カスケード・ウィング」につながっています。
また、一旦ホテルの敷地を出て、国道を渡ったところには、
旧宮ノ下御用邸だった敷地に、
ホテルの和食処「菊華荘」があります。
「フォレスト・ウィング」「西洋館」「カスケード・ウィング」に囲まれた敷地は、
5,000坪もの庭園になっていて、
散策を楽しむことができます。
鯉のいる池から
右手に「カスケード・ウィング」を見ながら
水の流れに沿って上っていくと、
水車小屋があったり、
なかなか素敵なスペースもあって、
ガーデンウェディングもできるみたいですね。
横には温室もあり、
ハーブなどが植えられています。
青空に向かって聳え立つのはセコイアの木。
3代目社長の山口正造氏が、アメリカから持ち帰ったものだとか。
・・・と、富士屋ホテルの施設については、
まだまだ書きたいことがありますが、
長くなりましたので、続きは次回投稿します。