死後「東照大権現」として神格化されます。
ご存じのとおり、徳川家康(東照大権現)が祀られているのが東照宮です。
徳川家と縁のある大名がこぞって造営したため、
当時は、全国に500とも700とも言われる東照宮が造られたそうです。
家康の遺言で、遺体は久能山に葬られ、一周忌が過ぎてから日光に移されます(遺体は移されなかったという説もあります)。
日光に「日光東照宮」と静岡の久能山に「久能山東照宮」が建てられ、豪華絢爛な社殿として、今なお世界中の人々を魅了しています。
数多建てられた東照宮の中で、日光と久能山の東照宮が二大東照宮であることに異論を唱える人はいませんが、
今回訪れた「瀧山東照宮」もその三大東照宮を名乗る社殿の一つとなっています。
この「瀧山東照宮」は、1646年、三代将軍家光によって、家康の生誕地である岡崎に創建されました。
岡崎城から見て鬼門に位置するため、鬼門封じの意味も込めて、瀧山寺の境内に建てられたといいます。
・・・と、”三大”にふさわしい謂れの神社です。
小さいながらも、多くの建造物が、国の重要文化財に指定されています。
この石鳥居は1645年に造られていて、国指定重要文化財。
拝殿も国指定重要文化財です。
細部にわたって細やかで、色彩豊かな建造物ですが、
御本殿や幣殿を含めて、来年まで修復工事が行われています。
こちらの石灯籠は64基あるそうで、当時の諸大名によって奉納されたものだとか。
明治の神仏分離で分けられたものの、瀧山寺の境内に造営され、まさに神仏習合。
こちらがすぐ隣にある瀧山寺です。
オババのトラベルジャーナルでは、お寺は取り上げないことにしていますので、詳細は省きますが、
瀧山寺の宝仏殿には、運慶・湛慶作の聖観音立像・帝釈天立像・梵天立像や、
光の陰影で表情を変える観音像などがあり、
ユニークな住職さんの説明で、楽しく拝観しました。