かつては、ツアーに対して完全に否定的で、国内だけでなく海外へも、おひとりさま旅行でホイホイ出かけていたオババです。
30歳の時には、自分で調べて願書を取り寄せ、単身アメリカ留学なんかもしましたが、
当時はネットの普及もなくて、国際電話やら国際郵便やらを駆使して、そういえば航空券も予約の仕方が面倒な時代でしたワ。
Googleマップもない中、よくぞ一人で空港から大学までたどり着いたなぁと、
当時のオババの行動力と勇気に感心しています。
年齢と共に、ここ最近のオババは、
乗り換えを伴う移動や、列に並んでのチケット購入なんかが億劫になったのに加え、
一人で出かけて行き倒れになったらとか、田舎道で猪や熊が出てきたら、
はたまた自然災害で帰れなくなったら・・・なんて考えて、とっても臆病になってしまい、
ひとり旅にかなりの勇気が必要になっています。
そんなこんなで、ツアー否定どころか、急にツアーウェルカムになったオババです。
オババが歳を重ねている間に、ツアーも進化を続けてくれたようで、
最近のツアーには、実に様々なタイプがあり、
その中からオババ好みのものを探すのも一つの楽しみになっています。
ツアー選びでオババが一番に着目するのはお宿。
今回は、梅雨が明ける頃に何かないかなぁといくつかの旅行会社をチェックしていたら、
デパート系の旅行会社のツアーで、
昨年、長崎県の五島列島に開業した「五島リトリートray」に2泊するツアーを見つけました。
お部屋のカテゴリーも「オーシャンビュー露天スーペリア」で希望どおり!
1名参加は一人で部屋を独占できる分、2名参加の1名分とは差額が生じますが、
今回は2泊で4万円の差しかなく、なかなか良心的なお値段設定です。
しかもね、ほとんどの五島のツアーは、福岡や長崎からプロペラの小さい飛行機で福江に向かうのですが、
こちらのツアーは、長崎から行きも帰りもジェットフォイルのお船を利用するのですって。
飛行機を卒業したオババにピッタリのツアーです。
元々は羽田発着のツアーですが、オババは長崎から合流&離団させてもらいます。
最近は、ツアー行程上であれば、途中から合流/離団が可能なことが多いようです。
今回は、羽田ー長崎の飛行機を利用しないので、旅行代金から、片道17,000円の往復で34,000円を引いてもらえました。
ご存じのように五島は、天草などと一緒に、潜伏キリシタン関連遺産として、世界文化遺産に登録されています。
ツアーの2日目には、貸切の海上タクシーで島々を渡っての教会巡りが予定されています。
ところがオババは、小型のお船が苦手なのですよねぇ。
五島は初めてでしたが、長崎には何度も訪れていることや、若い頃に夫が天草の近くに単身赴任をしたこともあって、潜伏キリシタンの歴史にも教会にも、あえて小型船に乗ってまで訪れるほどの関心がありません。
それよりも福江城跡に興味があります。
・・・ということで、2日目はツアーを離れて単独行動をとることにしました。
こちらは参加しないからといっての払い戻しはなく、逆に、
2日目の権利を放棄しますということと、事故に対しての保険は適用しませんという書類へのサインが必要でした。
大人数でのツアーでは、なかなか難しいとは思いますが、
最近ではこのように自由が利くツアーも多く、
ツアーの良い面を利用しながら、自分らしい旅をすることも可能です。