ここからオババは長崎駅へ、他の参加者は長崎空港へ向かう予定ですが、
飛行機までの時間があるということで、予定にはなかった長崎市内の観光を入れてくださいました。
ほとんどが、ガイドさんの説明を受けながらの車窓からの見学でしたが、
山王神社の一本柱鳥居や、浦上教会天主堂の落下した鐘楼も、小学校の修学旅行以来、目にしたように思います。
平和公園では、下車しての見学でした。
7月下旬に訪れましたが、8月9日の平和記念式典に向けての準備が行われていました。
広島の原爆投下から3日後の1945年8月9日の11時2分、市街中心部から北へ3kmのこの地点に、9,600m上空から、プルトニウム爆弾が投下されました。
たまたま雲の隙間から見えた三菱製鋼所と同兵器製作所が目標になり、そこから5〜600m北方に逸れ、地上500mの辺りで炸裂したそうです。
残念ながら今年の平和記念式典は、台風6号の影響で、会場が屋内に変更され、
岸田総理の出席もなく、主催者(長崎市)のみで行われました。
核兵器の使用が危惧されている時だけに、世界の平和を求める式典が、台風を理由に縮小されてしまったことが、非常に残念です。
神の愛と仏の慈悲を象徴すると言われている平和記念像。
上に向けられた右手は原爆の脅威を
横に伸ばされた左手は平和を
軽く閉じられた目は犠牲者の冥福を祈る思いを表しています。
原爆を投下された日本にも、パールハーバーを奇襲攻撃されたアメリカにも、勝っても負けても、戦争は何一つ幸せをもたらしませんでした。
明後日に終戦記念日を迎えますが、地球の平和を祈らずにはいられません。
さて、
平和公園を訪れた後、長崎歴史文化博物館に案内していただきました。
「近世長崎の海外交流史」をテーマに、2005年に開館した施設です。
黒川紀章氏の設計による建物は、長崎奉行所を復元したユニークなもの。
常設展示室は、南蛮貿易や朝鮮・中国との交流などに関する資料が展示された歴史文化展示ゾーンと、
長崎奉行所立山役所の資料を展示した長崎奉行所ゾーンに分かれています。