奈良ホテルの夕食は、本館1階にあるメインダイニングの「三笠」か、新館の日本料理の「花菊」でいただくことができますが、
オババは迷うことなく「三笠」を予約していました。
やはりクラシックホテルの醍醐味は、メインダイニングですものね。
イギリスやフランスだと、このクラスの歴史あるホテルのメインダイニングになると、
皆さんしっかりドレスアップなさいますので、
こういう時こそオシャレを楽しみたいと思っていましたが、
旅行前から相方さんに「ネクタイはしないよ」と宣言され、
仕方なくオババも、一応ヒールだけは履きましたが、そこそこのワンピースで夕食に向かいました。
でも、これで正解でした。
皆さん想像以上にカジュアルでしたし、
入口で仕切っていらっしゃった男性スタッフさんも、名前を聞くと紙を見て「はい○番」と、担当スタッフさんに流れ作業のように伝えていました。
何を基準にどのようにテーブルを決めているかは分かりませんが、
テーブルに余裕があったにも関わらず、オババたちは壁側の、景色も室内も見渡せない席に案内されてしまいました。
まぁ、壁しか見えない分、落ち着いて食事はできましたし、
周囲を気にすることなく写真も撮れましたワ。
そういえば、ランチの時間帯にはツアー客で満席で、皆さん観光途中のカジュアルMAXの服装での利用でしたが、
夜もその延長という感じがしないでもありません。
さすがに浴衣ではありませんが、旅館のお食事処とさほど変わらない感じです。
本当に、世の中すべてがカジュアル化してしまい、
クラシックホテル・・・しかも西の迎賓館と言われた奈良ホテルでさえこうなのかと
ちょっと寂しい気持ちになったりもしましたが、
それでも、さすが!と感じるスタッフさんもいらっしゃいましたし、
お料理も、3つある真ん中の「斑鳩」というコースでしたが、お味は大変良かったです。
お腹に入ってしまうと、何をいただいたか記憶がなくなるオババですので、お料理は写真のみアップします。
オードブル
スープ
ポワソン
赤ワインは、ニュージーランド産のピノをいただきましたが、エチケットが可愛らしかったので載せておきます。
マオリのハカの解説ですね。
アントレ
デセール
プティフール
食後に相方さんが「ソムリエがいなかったね」なんて言うので
「いないことはないでしょう」と(正面の壁から目を離して)少しキョロキョロと葡萄バッジを探し、
「ほら、あの女性の方がそうだよ」なんて話していたら、
遠くにいらしたその方が、呼ばれたかのように急いで来られました。
全然そういうつもりではなかったのですが、
キョロキョロしたのに気づかれて、何か用かと飛んで来られたのですよね。
そういう対応が嬉しくて、
お陰で、ワインのお話も少し伺うことができ、夕食が楽しいものになりました。