ベッドのあるお宿(お部屋)を求めて、城崎温泉の2泊目で宿泊したのは「城崎温泉 登録有形文化財の宿 三木屋」です。
な・ん・と、創業300年という老舗中の老舗です。
兵庫県三木市にある三木城の落ち延びた城兵の子孫が、三木城と城主を偲んで「三木屋」という旅館を営んだのが始まりなのだそう。
現在の建物は、大正14年の北但大震災以降、昭和2年に建てられたものですが、お宿の名前にもあるとおり、登録有形文化財に指定されています。
木造3階建てで、全16室のお宿です。
なんと言っても志賀直哉が何度も訪れているお宿として有名で、
オババにとっては、前回の奈良旅行からの志賀直哉つながりということもあり、三木屋さんでベッドがあるお部屋に空室があるのを見つけると、ご縁を感じて即ポチしました。
『城崎にて』に出てくる蜂の描写は、北但大震災の前の建物だそうですが、
(読んだことはありませんが)『暗夜行路』には、こちらの建物のお庭の描写があるそうです。
玄関を入ると、
広々としたロビーが現れます。
やはりこちらのお宿にも、奥にはライブラリースペースがあり、
コーヒーマシンが設置されていて、セルフでいただけます。
広い窓からお庭の緑を眺めながら、
お菓子とお茶をいただき、チェックインの手続きを行います。
お部屋に向かう途中に、こちらから色浴衣を選びます。
ご存じのように、城崎温泉では外湯めぐりができます。
7つの外湯があり、宿泊者は無料で入れますので、こういう色浴衣が人気というわけです・・・
が、
オババは一旦お宿にチェックインすると、外出する元気が一気に失せてしまいますので、外湯めぐりとも夜のライトアップとも無縁の滞在となりました。
実は相方さんも、観光よりも癒しを求めるタイプなのですよねぇ。
なもので、旅友さんとして、オババとの相性が良いのです(笑
話を戻しまして、
横には、焼物を中心としたショップもあります。
お部屋の様子は次回お伝えするとして、
館内には大浴場が2つあり、男湯と女湯が入れ替わりになっています。
こちらは「ひいらぎの湯」。
もう一つの「ツツジの湯」は、写真を撮り忘れましたので、HPからお借りしました。
1泊目のお宿で書きましたが、城崎温泉では温泉の資源保護のため、お部屋のお風呂には温泉が使用されていません。
ですのでオババもこちらでは、大浴場を利用しましたが、他に利用者がいなくて、ゆったり浸かることが出来ました。
大浴場の他にも貸切風呂が2つあります。
「来日の湯」と
「二見の湯」です。
三木屋さんでは、バスタオルとフェイスタオルが、一人1枚ずつしか準備がありませんでしたので、温泉にタオルを持って行かなくてはいけなかったり、乾かして使い回しが必要だったりが、ちょっと面倒でした。
エコを考えると、とっても良いことなのですがね。