唐津に行ったついでに、日本100名城の「名護屋城」と続日本100名城の「唐津城」を訪れました。
今回は唐津城についてです。
唐津城は、秀吉の死後、廃城となった名護屋城の解体資材を用いて、築城されたそうです。
唐津湾に突き出た満島山という丘の上にあります。
海側から見ると、丘に建つお城が、ポツンと海に浮かんで見えることから、「日本のモンサンミッシェル」などと言われているのですって???
実はこの天守閣、昭和41年に、観光のために建てられた文化施設で、元々唐津城には、天守閣はなかったそうです。
まぁ、天守閣はホンマものではないにしても、山の地形は、築城当時とほぼ同じだそうですので、訪れる価値はありそうですよ。
・・・と、登るには結構大変な階段です。
両脇にはツツジが植えられていて、GWの頃には、お花が楽しめそうです。
石垣を眺めながら登っていくと
大きな藤棚が現れます。
この時は、まだこんな状態でしたが、藤の花の季節には、甘い香りを漂わせながら、それは見事なようです。
本丸櫓門に到着しました。
門をくぐると、模擬天守閣が現れます。
本来ないはずの天守閣ですが、所縁のある名護屋城をイメージして建てられたそうです。
本丸跡地は、桜の名所でもあります。
訪れた時は、まだ咲き始めたばかりでした。
とりあえず、模擬天守閣に登ってみます。
中は撮影禁止でしたが、
築城した寺沢氏が2代で断絶となった後、大久保氏、松平氏、土井氏、水野氏、小笠原氏と譜代大名5家が入れ替わった歴史や
唐津焼の展示がありました。
5階の展望フロアから唐津湾を望みます。
台形の島が、高島。宝くじが当たるという宝当神社があって、参拝客が多いそうですよ。
こちらは松浦川。
ちょうど真下で、唐津湾に注ぎ込んでいます。寺沢広高が、築城の際に、川の流れを変えたのだそう。
日本三大松原の「虹の松原」も、広高が、防風林として植えたのが始まりとのこと。
模擬天守については、賛否両論あるようですが、こんなに美しい光景を一望できるのであれば、これはこれで良いように思います。
御城印と続日本100名城スタンプをゲットして、来た道を降ります。
ちなみに、唐津城として残っている丘の上の一帯は、本丸跡地であり、藩主の住居があったとされる二の丸には、現在、早稲田佐賀中学・高等学校の校舎が建っています。