宮崎県南部に位置する飫肥(おび)は、飫肥藩伊東氏の城下町として栄えたところで、飫肥城址を中心とした風情ある街並みは、「九州の小京都」と言われています。
昭和52年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、
後町通りの水路では、鯉も泳いでいますよ。
城趾へと続く大手門通り。
両側にあるのは桜の木ですよね。
間もなくピンク色に染まるのでしょうね。
こちらが大手門。
飫肥城は明治に廃城となり、すべての建物が壊されました。
この大手門は昭和53年に再建されたものです。
空堀で囲まれていますね。
長年、島津氏と伊東氏の間で争奪戦が繰り広げられた飫肥城ですが、
いち早く豊臣秀吉に味方した伊東氏が、以後明治の廃城まで治めることになりました。
本丸跡へと続く石段を登った先には、
しあわせ杉と呼ばれる4本の杉があり、
嘘か誠か、対角線の中心に立つと、幸せパワーがもらえるそうですよ。
こちらの上が旧本丸。
旧本丸跡地は、苔の大地に飫肥杉が立ち並び、素敵な空間が広がっています。
風情ある北門が趣を添えています。
元々は、この旧本丸に御殿がありましたが、3度の地震で地割れが生じて、1693年に下に移動しました。
その本丸跡地は、現在小学校の敷地になっています。
大手門に戻り、隣の「豫章館」に寄ってみました。
もともとは伊東家の家臣であった伊東主水の屋敷であったそうですが、
明治に入り、13代藩主の伊東祐相父子が移り住んだとされています。
100名城スタンプは、場内の歴史資料館にあります。
また御城印は、駐車場の売店で販売されています。