オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

【鳥取】タグ付き松葉ガニのフルコース

「やど紫苑亭」の支配人さんは料理長さんを務めていらっしゃいます。

いや、料理長さんが支配人さんを務めていらっしゃるのか・・・。

ともあれ、お食事への期待が高まります。

 

1泊目の夕食は、タグ付きの松葉ガニを使った「極上の松葉ガニコース」というのをいただきました。

1kgもある松葉ガニを1杯、一人でいただいちゃいますよ〜。

 

お食事は、フロント横にある「紫季」の個室でいただきます。

 

想像してみてください。

オババが個室で、一人でムシャムシャとカニを食べている姿を・・・(笑

今回のツアーは、たまたまオババと同じような女性一人が4人集まりました。

皆それぞれ個室で一人ずつ・・・でも、オババと同じく、そういうスタイルで生きてきた女性ばかりで、それぞれが“個食”を愉しみました。

 

まずは大山の地野菜とフルーツのサラダ。

今回の旅行で、山陰のお野菜がとっても美味しいことを知りました。

自家製のオニオンドレッシングもとても美味しかったです。

 

先付けは、

堺港で揚がった甘鯛のあられ揚げと

 

同じく堺港のあこうの蕪蒸し。

これに使われているカニでさえ美味しかったです。

 

そしていよいよ松葉ガニちゃん登場です。

まずは脚のお刺身。

 

山陰の天然魚のお刺身と一緒です。

盛り付けもおしゃれですし、一緒にいただいているシャンパーニュのグラス・・・バカラです。

 

次は磯蒸し。

(これは蒸し上がり)

 

富士山の溶岩石を使って、目の前で蒸してくれます。

 

今度は焼きです。



甲羅焼きに、

 

脚とお腹は、炭火を使って自分で焼きます。


そしてお鍋。

フフフ・・・“一人鍋”もお手のものです。

でもね、ちゃんと蟹には切れ目を入れてくださっているのですが、指先に力の入らないお年頃。

ポキっと折ってスーッと取り出すことができないのですよね。

で、仕方なくホジホジして食べました。

蟹を食べるにも年齢制限があるのかぁ・・・と気づいたオババですぅ(笑

 

なんと言っても1kgの蟹です。

この段階でお腹の搭載可能量を超えていて、次のカニ雑炊はお断りしようしました。

でも、厨房で蟹から別途おいしいお出汁を摂って作ってくださると聞いて、少しだけいただくことに。

お願いして良かったです。

想像をはるかに超える美味しさで完食しました。

 

デザートは、目の前で仕上げてくださいます。

 

もちろんこれは別腹。

 

これまで、伊勢海老やブルーオマールが大好きな“エビ派”でしたが、

今回で“カニ派”・・・いや、“両刀使い”に変更します。

【鳥取】やど紫苑亭のお部屋「風花」②

「風花」のお部屋の記事の続きで、今日は水回りについてです。

 

ソフアの後ろにあるこちらの扉の奥がいわゆるバスルームです。

あら、今写真を見て気づきましたが、ここにヒーターがあったのですね。

お部屋は、リビングも洗面所もトイレも床暖房が入っていて、エアコンも必要ないくらいヌクヌクでした。

 

洗面台はシングルタイプ。

タオルの数も十分。

 

トレイの上には、ギブアウェイ用のアメニティがあります。

 

立派な箱の中は、ロクシタンジャスミンシリーズ。

翌日も置いてくださっていて、そのまま2箱いただいて帰りました。

いただいておいてなんですが、

ガチっとした立派なボックスに入っていて、

でも箱って、結局は捨てるだけなのですよね。

(ご時世的にも)中身だけでも良かったかも。

 

こちらは心底嬉しかったもの。

柚子風呂用の柚子です。

食べたくなるくらい綺麗な柚子で、ちゃんとネットに入っていました。

 

しかも翌日はレモン&ライム。

もう、どこまで至れり尽くせりなの!!という感じです。

 

お風呂は半露天風呂です。

奥の蛇腹扉が大きく開放できるようになっています。

源泉掛け流しだとは書かれていませんが、一晩中、お湯が注ぎ込まれていました。

軟らかいお湯でした。

 

横に洗い場がついています。

 

で、余談ですが、

前回の記事に書いたリビングルームの引き出しには、こんな雑誌が入っていました。



実は、今回参加したツアーは、この雑誌が100%出資した旅行会社のツアーなのです。

2019年の4月に設立されたものの、コロナと重なり、まだ本来の姿ではないようです。

ネットで検索しても、旅行記や評判はもちろん、ツアーの様子はほとんど出てきません。

そんな訳で、オババも少しだけ遠慮して、会社の名前を出さずに(って、出しているのも同然ですが)、こんな端っこでコソコソっと書いています。

これだったら、会社に迷惑をかけないだろうってね(笑

【鳥取】やど紫苑亭のお部屋「風花」①

今日は、全10室の「やど紫苑亭」のお部屋の中で、

オババがアサインされた「風花」のお部屋の様子をお伝えします。

 

貴賓室とプレミアスイートの2タイプがあって、プレミアスイートのお部屋です。

(貴賓室だと、ツアー料金が10万円ちょっと高かったと思います)

 

扉を開けてのお玄関。

突き当たりの部屋は納戸です。

スーツケースを広げる場所として使用しました。

 

玄関のお花は、

 

翌日には活けかえられていて、そういう心遣いが嬉しく感じました。

 

こちらの腰掛け椅子もオババ好みです。

 

中に入りますね。

 

お部屋によって、置かれている家具や雰囲気が異なるそうです。

色も素材も好きな雰囲気で、落ち着けました。

 

縦にベッドルーム・リビング・和室が連なった造りで、

ベッドルームから写すとこんな感じで、

 

和室から写すとこんな感じです。

新しくて居心地の良いお部屋です。

 

リビングのテーブルには、ウェルカムのスパークリングがありました。

(結局いただく機会がなく、お味は分かりません)

 

テレビ横の透かし戸の奥がバーカウンター。

 

冷蔵庫の中もコンプリメンタリーで、

美味しそうなトマトジュースや人参ジュースも入っていましたが、

こちらもすべて、いただく機会がありませんでした。

 

でも、ウェッジウッドのお紅茶は、お持ち帰りさせてもらいましたぁ。

 

パウンドケーキと一緒に、帰宅後、旅行の余韻に浸りながら、美味しくいただきました。

 

2日目には、新たにチョコやチップスを置いてくださっていて、もちろんこれらもカバンの中に。

 

ベッドはシモンズだそうです。

自宅で、クイーンのロングサイズを使っているので、どうしても旅館のベッドは狭く感じられますが、寝心地はよかったです。

 

サイドテーブルのスタンドも素敵です。

 

壁に取り付けられた間接照明にも、計算された美しさを感じます。

 

リビングを挟んでの和室。

毎度のことながら、和室は使うことなく終わってしまいましたが、

 

床の間のお花も、翌日は取り替えてくださっていて、

 

楽しませてもらいました。

 

ちょっと残念だったのは、裏手にマンションが隣接していること。

お部屋が縦長なのに加えて、

目隠しに簾が半分ほど下ろされているので、採光はあまり良くないかも。

 

窓の外には縁台があり、小さなお庭が作られていました。

このスペースがあるかないかで、雰囲気は大きく変わります。

 

そして、縁台には紅葉が1枚。

これ、絶対演出だと思うのです!

だって見渡しても、お庭の葉っぱが落ちた感じでもありませんし、

お庭には葉っぱが落ちていなかったのです。

真偽は確認していないので分かりませんが、そういう演出をしていそうな心遣いのあるお宿です。

 

・・・と、調子に乗って書きすぎたので、水回りについては次回お伝えします。

【鳥取】皆生温泉の美食のお宿「やど紫苑亭」

由志園と松江城で、1日目の観光は終了。

再び米子に戻り、今回のお宿は、皆生温泉にある「やど紫苑亭」です。

オババの旅ノートの鳥取県のページにもしっかり記載されているお宿で、

こちらのお宿に2泊することが、今回のツアー参加の決め手になりました。

 

150m2の貴賓室2部屋と、100m2のプレミアムスイート8室の計10室。

 

昨年3月にオープンした新しいお宿で、

利用客を13歳以上に限定し、“プライベートラグジュアリー”を謳っています。

 

スタッフさん総出?と思うくらいのたくさんのスタッフさんに出迎えられ、

中に入ると、木材を多用した日本建築でありながらも、モダンな雰囲気。

 

こちらはラウンジ。

 

自由にいただける飲み物の準備もありますが、

すぐさまお部屋担当のスタッフさんに案内されて、お部屋でチェックイン。

 

お部屋の前の廊下の様子です。

 

今回オババがアサインされたのは「風花」というお部屋です。

お部屋についてはまた改めてお伝えするとして、

今日は、館内の施設の様子をもう少し。

 

こちらは貸切風呂。

写真だけ撮らせてもらいました。

 

本来は、1日1組限定で、有料での貸切になっているようですが、

今回のツアー客は、自由に使って良いということでした。

 

一人で利用するには、広すぎる空間ですね。

 

湯上がりのお水がオシャレ。

 

こちらは、お宿自慢の「プライベートギャラリー」です。

 

鳥取県在住としては初めて人間国宝に認定された前田昭博氏の作品や、


萩焼人間国宝11代三輪休雪氏の作品、

 

同じく萩焼の日本国宝三輪休和(10代三輪休雪)の作品、

 

それに、横山大観の富士山の作品もありました。

 

「やど紫苑亭」の大きな魅力は、お食事が美味しいこと。

というのも、“支配人=料理長”でいらっしゃるのです。

山陰の新鮮な食材を使ってのお料理は、どれも本当に美味でした。

 

ですが、お食事については、また後日、じっくりお伝えしますね。

日本100名城「松江城」

次に向かったのは「松江城」。

 

松江城は、関ヶ原の戦いで出雲・隠岐を与えられた堀尾吉晴が1611年に築城し、

「現存12天守」の一つです。

 

大手前から入ると、高さ13mもある

石垣が目に飛び込んできます。

石垣の上には、狭間が設けられていたようです。

 

石垣を見ながら本坂を登っていくと、

ウフッ、分かりますでしょうか?

ハートの形をした石と、そのハートを支える亀の石。

 

三の門跡、二の門跡、一の門跡を通って、

 

本丸に到着しました。

かつての姿を伝える美しい四重五階の天守です。

 

別名「千鳥城」と呼ばれる優美な姿。

でも、美しい雰囲気とは裏腹に、

非常に防御性が高く、戦闘を意識したお城なのだとか。

 

案内してくださったガイドさんが、

“吉晴ラブ”のガイドさんで、情感込めて説明してくださるので、

今回は、いつにも増して興味を持ってしまいました。

 

これは昭和の解体修理の時まで、天守の上に取り付けられていた鯱。

日本最大の木造の鯱だそうです。

 

これは(レプリカの)祈祷札。

元々、祈祷札は別の場所から見つかったそうですが、

札の釘穴と柱の釘穴が完全に一致したことから、

天守の建造年が、祈祷札に書かれていた1611年と確定したのだとか。

 

戦闘を意識して、天守内には井戸や塩蔵が設けられています。

24mもの深さがあったそうです。

 

天守にある308本の柱のうち130本は、

柱を板で覆う「包板」が使われています。

柱を保護すると同時に、不良材の体裁を整えたのだとか。

 

また、308本の柱のうち96本を「通し柱」にすることで、

短い柱を使って柱不足に対処したそうです。

 

石落としは、外から見えない構造になっているそう。

 

「賢いでしょ」「すごいでしょ」と吉晴を絶賛するガイドさんの話を聞きながら、

最上階の5階に到達しました。

 

5階は壁のない構造になっていて、宍道湖から

 

仏山といわれる和久羅山や嵩山まで、

360度の景観を望めます。

 

日本100名城スタンプを押し、

 

御城印を購入しました。

 

期待以上だった「由志園」

米子空港から最初に向かったのは、大根島にある「由志園」。

 

大根島は、

CMの“ベタ踏み坂”で有名になった江島大橋がある島です。

(写真は松江観光協会のHPからお借りしました)

 

江戸時代から、高麗人参の栽培が始まったそうで、

一説によると、

当時門外不出だった高麗人参の栽培を隠すために、“大根”と偽って栽培し、

大根島と呼ばれるようになったとか。

 

大根島では、高麗人参の栽培のほかに、牡丹の栽培も盛んで、

国内出荷量の8割以上を占めているそうです。

 

そんな大根島に、観光開発を目的として、1975年に開園したのが「由志園」。

 

1万2千坪の敷地を有する池泉回遊式の日本庭園で、

高麗人参や牡丹の生産も行っているそうです。

 

まず案内されたのが茶房「一望」。

 

実に見事な庭園です。

都会の庭園のように、お庭の先に高いビルが見えないのも良いですね。

 

この美しい庭園を眺めながら、高麗人参茶で一服。

高麗人参茶を茶筅で泡立てていて、まろやかなお味でした。

 

すると、何やらモクモクと雲海が・・・。

「椿山荘みたい」なんて言っていたら、

椿山荘の雲海の演出も、こちらの由志園が担当なさったのだとか。

てっきり“真似っこ”だと思っていたら、こちらが“産みの親”でした。

 

夜間はライトアップイルミネーションが人気だそうですが、

でもね、本音を言うと、オババはこういう雲海やプロジェクションマッピングは、ちょっと苦手です。

 

しばし寛ぎの時間を過ごした後、

庭師さんの説明で、お庭を散策しました。

 

11月末の紅葉が美しい時期。

 

(前回の兼六園のような)人混みもなく、

青い空の下、ゆったりと散策を楽しみました。

 

ネッ、素敵でしょ。どこを撮っても絵になります。

 

GWの牡丹の時期には、池いっぱいに3万輪もの牡丹の花を浮かせるそうですが、

園内には、1年中牡丹の花が楽しめる「牡丹の館」もあります。

 

もちろん、手を加えて花を咲かせては植え替えているのですが、

やはり牡丹の花はゴージャスですね。

 

園内には、多くの黒松や赤松が植えられ、

枯山水のお庭もあります。

 

すべてが人工的に造られた日本庭園だそうですが、

こちらの溶岩庭園だけは、自然の水の流れを利用しているそうです。

 

庭師さんのお話を伺いながら、

盆栽やフラワーアレンジメントと通じるものを感じ、

庭造りの楽しさも垣間見ることができました。

米子に前泊(続日本100名城「米子城」)

羽田空港集合・解散の山陰地方2泊3日のツアーに参加しました。

九州在住のオババは、(飛行機をやめたこともあって)米子空港から合流します。

 

頑張れば当日移動でも良かったのですが、

早起きするのもバタバタするのも嫌だったので、

前日から米子に入って、米子城址に行ってみることにしました。

 

博多駅から新幹線「のぞみ」に乗って、

 

まずは岡山に到着。

 

実は、新幹線の中で食べようと、いつもの「やま中」のお寿司を買い込んでいたのですが、

満席に近い状態で、隣にも乗客がいたので断念。

 

岡山駅西口の人通りが少ないベンチで、青空の下、花壇のお花を見ながら食べましたぁ。

 

岡山からは、特急「やくも」に乗車。

 

のどかな風景を眺めること2時間半。

大山が姿を見せると、

 

ようやく米子駅に到着。

米子は通過したことはあっても、滞在は初めてです。

駅が工事中ということもあって、想像以上に何もない。。。。。

 

タクシー乗り場で10分ほど待ちましたが、来る気配がなく、

タクシーを探しながら、テクテクホテルの方向に向かうと、

 

あらまぁ、ホテルに着いちゃいました。

15分ほど歩いたと思います。

前回の富山に続いて、ANAクラウンプラザホテルに前泊します。

 

寝るだけなので、”特記事項なし”のお部屋です。

 

荷物を置いてまず向かったのはこちら。

米子市立「山陰歴史館」です。

昭和5年に建築された赤煉瓦の素敵な建物です。

設計したのは、早稲田の大隈記念講堂も手がけた建築家とのこと。

 

こちらの中に、米子城の資料が展示されています。

鯱瓦や、

 

復元模型などが展示されていました。

米子城には、五重の天守閣と四重の櫓があったとされています。

 

「続100名城」スタンプを押して、

 

御城印を購入して、

 

ホテルの裏手にある米子城址に向かいます。

 

二の丸の入口であった枡形虎口。

 

で、上を見上げると本丸の石垣が見えます。

時刻はまだ4時過ぎだというのに、太陽が山影に入ってちょっと不気味な雰囲気。

 

かつて「山陰随一の名城」と言われたお城で、天守台からは、日本海や市街地が一望できるそうです。

本当は、本丸跡まで登る予定でしたが、人影もなく、猪が出てきたらどうしようなんて思ってしまい、ここで終了。

なんのために前泊したのか・・・トホホです。

 

ホテルに戻って、予約していた「雲海」で夕食。

 

「手打ち大山そば御膳」というのに、海老の天ぷらを追加してもらって、

 

単品のお刺身なんかを注文して、簡単に済ませました。

 

さて翌日になり、空港に向かいます。

ホテルの前からは、空港行きのバスも出ていますが、

出発便に合わせての時間設定になっていました。

少し余裕を持って出かけたかったので、結局はタクシーで。

 

早めに到着して、鳥取ならではの「すなば珈琲」でブランチして、

さぁ、いよいよツアーに合流です。