オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

期待以上だった「由志園」

米子空港から最初に向かったのは、大根島にある「由志園」。

 

大根島は、

CMの“ベタ踏み坂”で有名になった江島大橋がある島です。

(写真は松江観光協会のHPからお借りしました)

 

江戸時代から、高麗人参の栽培が始まったそうで、

一説によると、

当時門外不出だった高麗人参の栽培を隠すために、“大根”と偽って栽培し、

大根島と呼ばれるようになったとか。

 

大根島では、高麗人参の栽培のほかに、牡丹の栽培も盛んで、

国内出荷量の8割以上を占めているそうです。

 

そんな大根島に、観光開発を目的として、1975年に開園したのが「由志園」。

 

1万2千坪の敷地を有する池泉回遊式の日本庭園で、

高麗人参や牡丹の生産も行っているそうです。

 

まず案内されたのが茶房「一望」。

 

実に見事な庭園です。

都会の庭園のように、お庭の先に高いビルが見えないのも良いですね。

 

この美しい庭園を眺めながら、高麗人参茶で一服。

高麗人参茶を茶筅で泡立てていて、まろやかなお味でした。

 

すると、何やらモクモクと雲海が・・・。

「椿山荘みたい」なんて言っていたら、

椿山荘の雲海の演出も、こちらの由志園が担当なさったのだとか。

てっきり“真似っこ”だと思っていたら、こちらが“産みの親”でした。

 

夜間はライトアップイルミネーションが人気だそうですが、

でもね、本音を言うと、オババはこういう雲海やプロジェクションマッピングは、ちょっと苦手です。

 

しばし寛ぎの時間を過ごした後、

庭師さんの説明で、お庭を散策しました。

 

11月末の紅葉が美しい時期。

 

(前回の兼六園のような)人混みもなく、

青い空の下、ゆったりと散策を楽しみました。

 

ネッ、素敵でしょ。どこを撮っても絵になります。

 

GWの牡丹の時期には、池いっぱいに3万輪もの牡丹の花を浮かせるそうですが、

園内には、1年中牡丹の花が楽しめる「牡丹の館」もあります。

 

もちろん、手を加えて花を咲かせては植え替えているのですが、

やはり牡丹の花はゴージャスですね。

 

園内には、多くの黒松や赤松が植えられ、

枯山水のお庭もあります。

 

すべてが人工的に造られた日本庭園だそうですが、

こちらの溶岩庭園だけは、自然の水の流れを利用しているそうです。

 

庭師さんのお話を伺いながら、

盆栽やフラワーアレンジメントと通じるものを感じ、

庭造りの楽しさも垣間見ることができました。