今回の旅行の行程は、前回書いたとおりではありますが、
季節が大きくはずれる前に、まず函館の五稜郭について書きたいと思います。
とにかく桜の満開日にドンビシャで、
こぼれんばかりの桜の中を散策することができたのです。
ご存じのように、元々五稜郭は、日米和親条約で下田と箱館が開港されることになり、江戸幕府が箱館奉行所の防備を固めるために作った城郭です。
幕府が心配した外国との戦いが行われることはありませんでしたが、戊辰戦争の最後の戦い「箱館戦争」の舞台となってしまいました。
15世紀にヨーロッパで考案された星型の城郭です。
隣接するこちらの五稜郭タワーから全体像が眺められるということで、普段から人気の観光スポットとなっていますが、
桜が満開の土曜日ということで、とんでもない行列になっていました。
だって、ピンクの五稜郭は、この時期しか見ることができませんからね。
星型の城郭は、堡塁を飛び出させることで、敵を迎え撃つ際の死角をなくす設計になっているそうです。
手前の三角形の半月堡は、すべての稜堡の間に造られる予定だったのが、予算の関係で1箇所だけになったそうです。
この半月堡も下で見ると何が何だか分かりませんが、
五稜郭タワーの上からだと一目瞭然。
やはり並んででも、タワーに上る価値がありますね。
それにしても、桜にばかり目がいってしまいます。
真ん中にある建物が箱館奉行所です。
もともとは函館山の麓にあったものが、五稜郭の築城でこちらに移され、箱館戦争を経て、建築からわずか7年で解体されたとか。
こちらの建物は2010年に復元されたものです。
この大砲はホンマものだそうで、奥が旧幕府軍が使用したもの、手前が新政府軍のものだそうです。
土方歳三さんやお城としての五稜郭にも興味はあるのですが、せっかくの桜の時期ですので、この先は、桜の名所としての五稜郭を見ていくことにします。
もうどこを見ても美しいです。
夜は再び、ライトアップをした桜を見に連れてきてもらいました。
提灯によるライトアップで、ノスタルジックな雰囲気が醸し出されていました。
お濠の水に桜が映って、これまた幻想的で素敵な光景。
ライトアップは9時ピッタリで終了です。
でも、暗闇に浮かぶ桜も美しいですよね。
これほど満開に重なることはないからと、翌日も桜を見る時間をつくってくださいました。
全身で桜を感じながら、
絵画のような景色の中の散策を楽しみました。
こんなかわい子ちゃんたちにも会いましたよ。
100名城スタンプを押し、
御城印を購入しました。