オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

【奈良】西の迎賓館としての歴史を紡ぐ「奈良ホテル」

春日大社を参拝した後、近鉄奈良駅からタクシーに乗り、「ふふ奈良」で荷物を受け取って、「奈良ホテル」に向かいました。

 

ホテルに到着すると、ゲゲゲ〜ッ・・・観光バスが何台も停まっています。

団体さんが宿泊するホテルなのかしら?なんて思っていたら、「奈良ホテル」でランチをするツアーが人気なのですって。

 

ともあれ、期待いっぱいで「奈良ホテル」に到着で〜す。

 

今回は行き帰りも含めて、相方さんとのふたり旅でしたので、知らず知らずに相方さんに気を遣っていたのか、あまり写真が撮れていません。

ホテルの外観もこんなのしかなくて・・・

歴史を感じる見事な建物だったのに残念です。

 

奈良ホテル」は、政府の要請に応える形で、1909年、辰野金吾による和洋折衷の建物で開業しました。

 

4年後には鉄道院に経営が移り、国営の迎賓館として、多くの国賓や皇族方を迎え入れます。

アインシュタインやヘレンケラーが来館したのは有名ですよね。

 

戦後は米軍に接収された時代もありましたが、

1956年からは都ホテルの経営に、

1983年からは(株)奈良ホテルの経営になり、今日に至っています。

奈良ホテルの経営になって最初に訪れた著名人が(オババが大好きな)オードリー・ヘップバーンだそうです。

 

・・・と、クラシックホテルの中でも、古都奈良ではの重厚な歴史を紡いできた「奈良ホテル」です。

そういえば、先日の上皇様ご夫妻の奈良ご訪問時にも、こちらのホテルにご滞在になりましたよね。

 

こちらが建物入ってすぐにあるフロントです。

 

この金庫は、設計段階からここに備え付けられたのだとか。重くて動かせないそうですよ。

時計もレトロですね。

 

(玄関からの全体像を写していないのが残念ですが)

フロント前は、このような吹き抜けになっています。

 

シャンデリアは、春日大社の燈籠をイメージしているそうです。

 

フロント前には鳥居も。

 

ロビーは、フロントを通り過ぎた右手奥に「桜の間」という独立したお部屋になっています。

 

こちらのお部屋に、アインシュタインが弾いたという有名なピアノが置かれています。

 

こちらの時計は、現在の上皇様が天皇に即位なさった時に置かれた時計だそうで、上皇ご夫妻もお気に召されたとか。

 

(写真がありませんが)上の写真の左上にちょこっと写っている銅像は、

太平洋戦争で亡命し、こちらのホテルに滞在していたフィリピンのラウレル元大統領の胸像です。

亡命した大統領が滞在なさっていたなんて、スゴイ歴史を感じます。

 

夕方はフリーのドリンクカウンターが設けられていましたが、

 

そういうものがなくても、読書をしたりしながら、ただただ静かに時間を過ごすだけで幸せな気持ちになれるような素敵なお部屋でした。

 

この桜の間を出てすぐの場所に、ティーラウンジとバーがあります。

 

手間にバーがあり、

 

横の通路を進むとティーラウンジです。

 

気持ちが良さそうなテラス席もあるようですね。

 

レストランがツアー客で満席とのことで、相方さんはこちらでランチを。

オババは松の実のケーキをいただきました。

 

この松の実のケーキは、フロント横のショップで、


このような形で販売されています。

 

若干異なる感じがしましたが、こちらもなかなか美味しかったです。

 

ショップでこういう本も買いました。

 

玄関からフロントを通りぬけた正面に、2階に上がる階段が上がります。

今回の滞在で、おばばが一番気に入った場所です。

緋色の絨毯が敷かれたクラシックホテルらしい素敵な階段です。

 

踊り場に、食事時間を知らせていた銅鑼があります。

 

2階に上がると、クラシックホテル好きにはキュンキュンしてしまいそうな空間になっています。

 

奥の囲いがフロント前の吹き抜け部分になります。

 

嬉しいことに、オババの部屋はこのすぐ横。

 

中の様子はまた次回お伝えします。