オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

“神の使い”が戯れる「春日大社」

「ふふ奈良」から「春日大社」は徒歩圏内。

チェクアウトをした後、そのまま荷物を預かっていただき、「春日大社」に向かいました。

 

志賀直哉旧居」の横から、

 

「下の禰宜道(しものねぎみち)」(通称「ささやきの小径」)に入ります。

ここからすでに境内になります。

 

その名のとおり、かつて春日大社の社家があった高畑から禰宜神職)が通った道で、

春日大社の二の鳥居まで続く500mほどの小径です。

志賀直哉をはじめ、高畑に住む文化人たちも好んで散歩をしたのだとか。

 

馬酔木の原生林が生い茂り、ほとんど人影もない静かな小径ですが、

ふふ・・・向こうから鹿ちゃんが来ていますね。

奈良の鹿は、春日大社の御祭神である武甕槌命タケミカヅチノミコト)が、茨城県の鹿島から、白鹿に乗って御蓋山(みかさやま)に降り立ったとされているため、

“神のお供”あるいは”神の使い”として、大切にされてきました。

 

二の鳥居の手前で表参道に合流します。

 

ズラ〜ッと石燈籠が並んでいます。

境内には、平安時代から現代のものまで約2000基もあるそうです。

 

南門です。

 

砂ずりの藤。

樹齢800年の古木で、花房が地面の砂にすれるほど長いので“砂ずり”なのですって。

 

ここからは、一人500円の特別参拝の領域になります。

 

 

春日大社は、全国に3000社余りある春日信仰の総本社です。

平安時代に非常に格式の高い神社として選ばれた「二十二社」の「上七社」の一つでもあります。

 

御神木の大杉。

 

至るところに燈籠があり、境内には3000基ほどあるそうです。

 

2月の節分と8月14日、15日には、すべての燈籠を灯す「春日万燈籠」というのがあるそうですが、

江戸時代まで神職の詰所であった「藤浪之屋」で、その万燈籠が再現されています。

 

神様が白鹿に乗って降臨なさったとされる御蓋山に向かって参拝できる「御蓋山浮雲峰遥拝所」。

御蓋山は現在も神域として、入山が禁止されています。

 

春日大社の御本殿は、「春日造」と言われる独特なものです。

切妻造の妻入りで、妻方向に庇が伸びています。

不届き者のバチ当たりですが、垣間見ることはできないかと、覗き見してみましたぁ。

 

御本殿をあとにして、のんびり散策しながら、一の鳥居に向かいます。

一の鳥居からの参道は、1.3キロあるそうです。

 

ウワ〜、自然ってすごいワ。

 

鹿せんべい待ちの鹿ちゃんたち。

 

現在、奈良公園を中心に、1300頭ほどの鹿が生息しているそうです。

 

一の鳥居に到着しました。

平安初期に創建され、現在のものは1638年に再建されたものだそう。

春日大社興福寺の境界として建てられたそうです。

 

御朱印を頂戴しました。