5月に入り、新緑で山々が、モコモコのパッチワークになっています。
今年は本当に季節の進み方が早いですね。
先月下旬に「名桜に酔いしれる 弘前・函館 3日間」という(例の雑誌の)ツアーに参加しました。
他のツアーよりも、やや早めの日程で組まれていましたので、
申し込んだ時には、果たして桜が咲いているのかしら・・・なんて思っていましたが、
普段はGW辺りに満開を迎えるという弘前や函館の桜も
前回お伝えしたとおり函館が満開真っ只中、弘前はすでにソメイヨシノが葉桜という状態でした。
江戸時代の天守が現存するお城としては、最北に位置しています。
現存とはいえ、こじんまりとした感じです。
それもそのはず。
1611年に、津軽信枚によって築城された当時は、五重の立派な天守があったのですが、
落雷で消失し、しばらく天守なしが続いた後、江戸後期になってから、辰巳櫓を改修して天守の代用としたのが、この三重の現存天守なのです。
しかも2015年から石垣の修理を行なっていて、本来ここにあったものを
ズズーッと曳屋で約70mも移動させています。
こちら側が、本来お濠に面して建てられている側です。
石落としや狭間があり、天守らしい装飾が設けられています。
でもね、反対の城内側はというと、
フフフ・・・とってもシンプル。
どうやら財政的なことが関係していたらしく、
「ブラタモリ」では、“えふりこぎ”気質(=いいカッコしい)だとか言っていましたよ。
中は現存ならではの急階段。
登りかけましたが、小さな天守に人がワッサワッサで、即引き返しましたぁ。
弘前城は天守だけでなく、3棟の三重櫓と5棟の城門が現存します。
これは丑寅櫓。
そしてこれは二の丸の東内門でしょうか(違っていたらごめんなさい)。
オババとしては、もう少しお城を見て回りたかったのですが、
桜がメインのツアーですし、人が多かったこともあり、
ここからは桜に注目していきます。
弘前城がある弘前公園の桜は、長野県の高遠城公園や、奈良県の吉野山と並んで、「日本三大桜の名所」と言われているそう。
特にお濠を取り囲む桜の木や、水面に浮かぶ花筏は美しく、今年も幾度となくテレビに映し出されていましたが、
残念ながら訪れた時にはこのとおり。
1週間ほど遅かったようです。
それでも園内には、品種の異なる数多くの桜が花を咲かせていて、
天守周りの枝垂桜は、まさにピーク。
素敵な光景を楽しませてくれました。
ね、素敵でしょ。
またまた「ブラタモリ」情報で恐縮ですが、
りんごで有名な弘前ならではの桜の木の剪定方法があるのだとか。
これは車窓から写したのりんご園ですが、
弘前のりんごは、木の真ん中の幹を切る”芯止め”を行っています。
収穫をしやすくするだけでなく、根が刺激を受けて活性化することから、木の寿命を延ばすことができるのだとか。
で、この技術を桜の木の剪定にも活かしているのだそう。
園内には、桜の寿命をはるかに超えた日本最古の桜の木もあるそうですよ。
(分かりづらい写真ですが)確かに弘前の桜の枝は、りんごの樹のように、高さが抑えられて横に張っているのですよね。
・・・と、余談でした。
100名城スタンプを押し、
御城印を購入しました。