「竹泉荘」の朝食も、夕食と同じ「竈神」の同じテーブルでいただきました。
朝から盛りだくさんのお食事です。
お野菜のサラダもみずみずしく、
お釜で炊かれた蔵王のお米も、ツヤツヤして美味でした。
朝食も、デザートまで完食です。
食事の後は、広いお庭をお散歩したり、
こちらにもちょっと腰掛けたりして、心落ち着くひと時を過ごしました。
仙台駅までは送迎をしてくださり、蔵王連山の美しい景色を眺めながら、1時間弱の楽しいドライブとなりました。
贅沢な至福の時間を過ごすことができ、仙台での所用を利用して、無理に予定に詰め込んで、本当に良かったと思える滞在になりました。
蔵王連山の風景が、九州人にとっては非常に新鮮であったこと、お天気に恵まれたことなどもありますが、緑に囲まれた広大な敷地で、川のせせらぎを聞きながら、温泉に浸かっていると、束の間ながらも、時間がのんびりと流れるように感じます。
破綻したという以前のお宿のことは知りませんが、香港の企業が買い取って、巨費を投じて再生させたお宿です。
外資ならではの発想があったからこそ、このように素敵な大人のリゾート旅館になったのだとは思いますが、これだけの美しい環境が、外国企業の手に渡ってしまったことが、とっても残念に感じるオババです。
コロナ禍以降、破綻する宿泊施設が増え、物価安や円安を背景に、中国を中心とした海外から、買取り物件探しのツアーが頻繁に訪れているとか。
今後ますます外資のお宿が増えていくのでしょうね。
そして、これまでとはちょっと違う、アジアンチックな“和風”旅館が、今後のスタンダードとなっていくのでは?などと思ったりもします。
来月からは、入国制限も緩和されるようですし、まもなく、海外の富裕層が、このようなお宿にドッと押し寄せてくるのでしょう。
少子高齢化による労働力不足から、働く人も海外の労働力に頼らざるを得ない状況になっていますので、やがて、おもてなしのあり方も、ちょっと“風変わりな”和風スタイルへと変化していくのでしょう。
日本でありながらも、海外資本の海外労働力による海外旅行者のためのお宿へと変化していく様子を、経済力を持たない日本人は、ただただ眺めているしかできないのでしょうかねぇ。