オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

【福岡】藩主末裔が営む料亭旅館「柳川藩主立花邸 御花」

お城の定義はいろいろあるようです。

日本城郭協会の『日本100名城』で、環濠集落もお城だと知った時は、あらまぁ!とビックリでしたが、日本の城跡の数は、記録に残っているものだけでも全国に2万5千箇所、一説によると5万箇所もあると言われています。

 

お城好きの中には、砦の残骸のようなものを見るために、険しい山道を登る方もいらっしゃるそうですが、“エセお城好き”のオババは、天守や櫓、せめて石垣は残っていてほしいと思いますし、交通至便な街中にある観光名所のお城巡りで十分です(笑

 

今回向かったのは、福岡市天神から西鉄電車で1時間弱、有明海沿いにある柳川市です。

 

かつてここには、蒲池治久(歌手の松田聖子さんと縁のある方のようですよ)が築城した柳川城がありました。

 

天守台や石垣、堀が遺っているというので、訪れようと思っていたのですが、観光案内所でもタクシーの運転手さんもお宿のスタッフさんも、皆さん口を揃えて「行っても何もないですよ」とおっしゃいます。

今は柳城中学校の校庭になっているそうで、石碑が建っているだけだとか。

しかも御城印は、お隣の筑後市で販売しているようです。

・・・というわけで、柳川城跡訪問は取りやめました。

 

実は、今回柳川を訪れた1番の目的は、後に柳川城主となった立花宗茂の末裔が営むお宿なのです。

石碑を見に行くのを取りやめた分、ゆっくりお宿に滞在しようと思います。

 

明治に入って、伯爵となった立花氏が、かつて藩主の別邸があった場所に、迎賓館である「西洋館」や

 

観賞庭園の「松濤園」を整えました。

 

戦後、宿泊棟の「松濤館」も建てられ、

現在は、「柳川藩主立花邸 御花」という藩主の末裔が営む料亭旅館になっています。

 

昭和53年には、「松濤園」が国の名勝に指定され、平成23年には、敷地全体が名勝に指定されていますので、国の名勝に建つお宿ということでもあります。

 

今回オババは、一番景色が良さそうな「芍薬の間」を予約しました。