オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

隠れ家のような京丹後の日本料理店「魚菜料理 縄屋」

ツアー最終日の3日目。

 

前の日の夕食で食べ過ぎて、朝食が入らないほどでしたが、

お宿でゆっくり過ごした後、

 

伊根湾を遊覧船で観光したりしていると、

 

食べ過ぎで苦しかった記憶は消え去り、

美味しかった「はしうど蟹」の記憶だけが鮮明になってきました。

 

そしてお昼をだいぶ過ぎた時間帯、ツアー最後の行程で、

京丹後の「魚菜料理 縄屋」さんでのお食事です。

 

こちらもまた、今回の旅行会社でなかったら、

ツアーで利用するなんてありえなかっただろうな・・と思うようなお店です。

 

ご夫妻で営んでいる完全予約制のお店で、

自家菜園の無農薬野菜や、厳選した地元の食材、時には自ら収穫した山菜・・・と、

こだわりぬいた食材を使って、丁寧に丁寧に調理しているようです。

おまかせのコース料理が基本で、それを3時間ほどかけながら、じっくりいただきます。

 

テーブル席もありますが、やはりこういうお店は、カウンター席でいただいたほうが美味しいですよね。

しっかりカウンター席を予約してくださっていました。

 

数年前に改装した際、薪火料理を取り入れたそうです。

 

その薪火で炊いたご飯が最初に出されます。

エッ?最初にご飯?とちょっとビックリ。

 

お酒のラインアップにもこだわりがあるようで、

普段は飲まないイタリアのナチュラルワインをいただきました。

 

コッペ蟹は、

 

ご夫妻が無農薬で育てたお野菜と一緒にいただきます。

 

会話を交わしながらというよりは、

 

じっくりお料理に集中・・・といった雰囲気で、

 

言葉で食欲を掻き立てるのではなく、

 

厳選された素材のおいしさや

 

丁寧に施された調理の技術を

 

じっくり味わってほしいという想いのようなものが伝わってきます。

 

もちろん、食材や調理法についてお尋ねすると、

 

接客している奥様が、ご自分達の思いも含めて、

 

静かに、丁寧に答えてくださいますし、

 

時には調理場にいらっしゃるご主人が

 

出てこられて、やはり静かに、丁寧に説明してくださいます。

 

すべてのお料理を、ほぅーほぅーと感激しながらいただきましたが、

最後のデザートがまた絶品でした。

マスカットの自家製の枝付き干し葡萄なのですが、

盛り付けている時は茘枝かと見まごうほどの大きさでした。

ワイン好きなので、枝付き干し葡萄はよく食べますが、

こんなにブドウの味が残っている干し葡萄は初めて。

 

11品のコース料理を3時間かけて、じっくり美味しくいただきました。

ご馳走様でした。

 

このあと京都駅でオババは離団して、

他の参加者とは反対方向に向かって、博多に帰ってきました。

 

帰る時に添乗員さんからお土産をいただきました。

 

とてもお上品な生八つ橋です。

皇室にも献上したことがあるのだそう。

最後の最後まで楽しませてくれる旅行会社です。

 

昨年の11月下旬の旅行でしたので、

博多駅では、イルミネーションが出迎えてくれました。