「亀の井別荘」のお食事は、原則、離れはお部屋食、本館洋室はレストラン「蛍火園」での提供になるようです。
「亀の井別荘」での1泊目は、洋室「翠園」に宿泊しましたので、本館1階のレストラン「蛍火園」でいただきました。
3列に並べられたテーブルの中央の列は使わず、両側の窓側に席が設けられていました。
最近は、旅館でも、ワインが充実しているお宿が増えましたが、こちらの品揃えは見事!
シャンパーニュは「サロン」もありましたし、
ブルゴーニュの有名どころやカリフォルニアの「オーパス・ワン」、貴腐ワインまでありました。
ただし、お値段もそれなり。
2007年の「サロン」が30万ですからね。
オババたちは、ごくごく“おとな〜しめ”をいただきました。
デラモットと、
ルイ・ジャドのモレサンドニ。
エノテカで買ったら◯円くらいなのに・・・なぁんてケチなことを思いながらね(笑
ワインの話はさておき、
まずは先付けの「車海老の春巻き」
今の季節ならではのイチジクの天ぷらもあります。
「季節の前菜」
オババ好みの器に、美しく盛られています。
・・・と、次のお造りが出されたところで、
突然真っ暗!!
台風14号による停電です。
急遽、各テーブルに非常用ランタンが配られましたが、
厨房は相当パニックになっていたようで、スタッフさんも右往左往のバタバタ・・・・
ここからの写真は、相方さんのスマホでライトアップしてもらって撮りましたが、お食事は、「闇鍋みたいだね」と言いながら、ほとんど何が何だか分からずにいただきました。
帆立の真薯のお椀。
大分和牛の炭火焼き。
ライトアップして、初めて浅めの焼きだと気づきましたが、とても焼き直しをお願いできる状況ではなく、
体調的にウェルダンしか食べられないオババは、すべて相方さんに食べてもらいました。
柔らかくて、とっても美味しかったそうです。
「大分和牛」は、「豊後牛」の中でもグレードの高いものにしかつけられないブランド牛なのだそうです(翌日うかがいました)
こんな非常事態にも関わらず、ここでサプライズ料理を出していただきました。
相方さんの誕生日ということで、一口赤飯です。
奈良漬かしらと思って口にすると、カラスミでした。
後から伺うと、自家製のカラスミだそうで、こういう状況で出してくださったことにも感激でしたし、とても美味しくいただきました。
茄子の白味噌煮。
赤むつの若狭焼き。
と、ここで本来ならご飯のはずでしたが、お蕎麦が出てきました。
その後「お腹はまだ入りますか?」「ご飯は少なめで良いですか?」と尋ねられ、
停電の影響で、ご飯が予定どおりに炊けなかったのだと推測できました(笑
少しだけでしたがご飯も出してくださり、
デザートまで、(本来の献立以上の)すべてのお料理を出していただきました。
停電で、厨房はどれほど大変だったかと思います。
そういう中でも、キチンと最後までお料理を出していただけたことは、さすが老舗旅館ならではです。