夏休みに入って人の動きが出る前にと、三連休直前に長野を旅行して、松本城を訪れました。
現存十二天守の一つであり、姫路城と共に2基しか現存していない五重天守ですが、白く輝く華やかな姫路城とは対照的に、黒漆塗りの厳かな様相を呈しています。
これまで最古と思われていた丸岡城が、最近の調査研究で、部材の伐採時期が異なることが分かってから、この松本城の天守が、日本最古である可能性も高くなっているそうです。
戦国時代の小笠原氏の家臣が築いた深志城が前身とされ、豊臣秀吉から8万石を与えられた石川数正親子によって現在の大天守、乾小天守、渡櫓が築かれたとされています。
江戸時代に入って、松平直政が城主の時に増設された辰巳付櫓と月見櫓と合わせて、国宝となっています。
・・・と、なんちゃら言わなくても、とっても美しいお城です。
黒いお城に映える赤い橋、「埋橋」というそうですが、実はこれ、元々あった橋ではなく、昭和30年に観光用として架けられた橋なのだとか。
しかも2011年の松本地震以来、通行止めになっているそうで、修復には費用の面を含め、賛否両論あって手がつけられないまま老朽化が進んでいるのだとか。
というわけで、橋が渡れないので、お堀沿いをぐるっと回って進みます。
お堀を曲がると、大天守の横に、松平時代に増築された「辰巳付櫓」と「月見櫓」が現れます。
ウ〜ン、どこから見ても美しいですね。
本丸御殿に続く「黒門」から中に入ります。
こちらは平成2年に復元された「二の門」
そしてこちらが、昭和35年に復元された「一の門」です。
なにやらパフォーマンスが行われています。
さて、中に入りますよ。
そうそう、これこれ!!
現存天守ならではの美しい柱や梁!!
鉄砲狭間ですね。
壁の構造の説明があったり、
天守の鯱の展示があったりですが、
イヤイヤ、とにかく階段が急なのですワ。
これは6階に上がる階段です。
5階は、戦いの作戦会議を開く場所だったとのことで、天井が高く、6階への階段には、おどり場が設けられています。
最上階です。
戦いの望楼として使われていただけに、眺望抜群です。
こちらは本丸御殿の跡。
スカートの裾を気にしながら、コケナイで上り下りするのに必死でしたが、本当に美しいお城でした。
100名城スタンプを押し、
御城印を購入しました。
左が3代藩主の小笠原秀政の印章で、
右が松本藩最後の藩主の戸田光則の花押と戸田家6代目の藩主の戸田光行の花押です。
なんと御城印は、松本城が平成2〜3年に始めたのが最初なのだそう。
つまり松本城が御城印発祥のお城ということですね。