お国が、“観光立国”の方針を打ち出して以来、次々と新しいお宿ができていますね。
外資系はバンバン入ってきていますし、
日系も、資金のあるグループ企業が、次々と新しいホテルを建てたり、従来のお宿を買収してリブランドしたり。
老舗は老舗で、増築だのリノベーションだので、海外富裕層を意識した様式に生まれ変わっています。
経営が成り立たなくなったお宿は、中国をはじめとした外国の企業に次々と買い取られているなどとも聞きます。
今後コロナの規制が緩和されると、円安を背景に、ドッと外国人観光客が流れ込んでくるでしょう。
目先の経済と引き換えに、次々と日本が売られていく感じがして、“観光立国・日本”に不安を抱かずにはいられないオババです。
そんな中、これまで宿泊したお宿の中から、心に残るお宿をいくつか取り上げていきたいと思います。
オババは、気に入ったお宿には、何度も訪れるタイプなのですが、
例えばアクセスの問題があったり、おひとりさまならではの問題があったりで、
もう一度泊まりたいのだけど、多分もう訪れる機会はないのだろうなぁと思うお宿をピックアップしたいと思います。
まずは山口県の湯本温泉にある「別邸 音信(おとずれ)」です。
湯本温泉の老舗旅館「大谷山荘」の別邸として、2006年に建てられた全18室のお宿が「別邸 音信」です。
入口を入ると、建物に囲まれた水盤があり、
その周りを進んでいくと、扉があります。
中に入ると、畳敷の立派なお玄関。
横には、お庭に面した風情あるロビーもあり、
最近よく見られるライブラリーのような書棚もあります。
が、チェックインの手続きはここではなく、
別に設けられた茶室の建物の中で、
生菓子とお抹茶をいただきながら行われます。