柳川の観光名所にもなっている「御花」の館内について今日はお伝えしたいと思います。
こちらが建物配置です。
まずは明治43年に建てられた「西洋館」です。
エントランスです。
1階は食堂だったそうで、暖炉は今も使われているのだとか。
奥の壁のところにある
こちらの小さな窓口から、お食事が出されていたそうです。
2階に上がってみます。
客間として使われていた大広間だそう。
次に「本館」の「御役間」と書かれている建物に入ってみます。
入ってすぐの部屋は、財産管理や日常生活を支えていた「家政局」があった場所で、金庫が置かれていたそうです。
今はお雛様と、柳川名物のさげもんが飾られていました。
柳川では、女の子が生まれると、父方の実家が雛壇を準備し、母方の実家がさげもんを準備する風習があるそうです。
さげもんは、一つ一つの細工に意味があるそうで、細工ものと柳川まりを交互に7個ずつ7列吊すなど、細かな決まり事もあるとか。
奥の「大広間」に進みます。
100畳あるそうで、畳をはがすと、能の舞台になるそうです。
こちらの大広間は、「松濤園」に面しています。
夜間は、宿泊客のために、お庭をライトアップして、寛げる場所に整えてくだり、
飲み物も準備してくださっていました。
大広間の横の廊下には、立花宗茂が隊の全員に着用させたという金甲が飾られています。
実際に使われたものだそう。
「本館」と宿泊棟の「松濤館」の間は、今は料亭「集景亭」の個室として使用されていますが、元々は「御居間」だったそうです。
また、大広間の横の建物は、「対月館」と言われ、宿泊者のために夜間は2階を開放して、「松濤園」の景色を楽しめるようにしています。
「対月館」からは、宿泊棟が見えますね。
4階の右端の電気が点いている2部屋が「芍薬の間」です。
気をつけておかないと、中が丸見えですね。
これが唯一残っている天守閣の写真だそうです。
最後に、史料館ものぞいてみました。
立花家に伝わる品々が展示されています。
中でも目を引いたのが、お雛様のお道具です。
常々思っていますが、お雛様のお道具は、世界に誇れるミニチュアですよね。