オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

【長崎】温泉地のクラシックホテル「雲仙観光ホテル」①

おそらくオババのブログの中で一番訪問者数が多いのが、

一昨年の10月に投稿した「雲仙観光ホテル」の休業に関する投稿です。

 

コロナからの休業が長引いていましたので、

「雲仙観光ホテル」と「休業」の2単語で検索したら、

オババのブログにヒットしていたようです。

 

"なぜ休業?" と思われた方が多かったのでしょうね。

長期休業の真相はオババも分かりませんが、

その間、支配人も変わられたようです。

 

規模を縮小しつつも再開したらしい・・・と聞いて、

昨年のクリスマス前に宿泊してきました。

この時も、どのくらい稼働していたかは分かりませんが、

宿泊客は、10組前後ではなかったかと思います。

 

「雲仙観光ホテル」は、戦前のインバウンドブームの時に、

「国際観光局」の特別融資によって、

外国人避暑客向けに誕生した、日本で最初の「観光ホテル」なのだそう。

 

木立のアプローチを進んだ先にある

 

スイス・シャレー風の建築。

 

若い頃から、相方さんとも何度か訪れたホテルで、

このホテルを知らなかったら、

オババもクラシックホテルに興味を持っていなかったと思います。

 

趣のある玄関に足を踏み入れると、

 

目の前に現れるこの階段に胸がときめきます。

これぞ "クラシックホテル" ですよね。

ただし、こちらのホテルにはエレベーターがありませんので、

足腰が丈夫でなくては大変です。

 

以前はこの階段の前には、豪華なお花が飾られていましたが、

(昔の写真です)

 

この時はクリスマス仕様でした。

 

ただね、この素敵な馬小屋のディスプレイ、

ゆりかごの中に、肝心なイエス様がいらっしゃらなかったのですよねぇ。

誰かが持って行ったのかしら?それとも飾り忘れ?

 

こちらはフロント。

 

そしてロビー。

 

少し上から見た全体像がこちら。

なんとなく客船のイメージがありませんか?

 

経営母体の堂島ビルヂングが、元々は船会社だったために、

大型客船をイメージして作られたのですって。

 

ですから、今も夕食の準備ができた時には、銅鑼が鳴らされています。

 

ロビー奥にはショップがあって、

 

ホテルグッズも販売されています。

 

その奥には、

ビリヤードのお部屋や、

 

図書室などがあり、

 

どちらも、クラシックホテルのファンなら大興奮してしまう雰囲気です。

外国人の長期滞在のホテルであったことを象徴するお部屋ですよね。

 

さらにその奥には、大浴場があります。

なんといっても温泉地にあるクラシックホテルですからね。

 

客室から行く場合は、奥の階段からだと部屋着で出かけても良いそうです。

 

この温泉がまた素敵なのですよ。

ふだん大浴場を利用しないオババですが、今回は入っちゃいました。

 

脱衣室は、

 

しっかり設備も整っていて、

 

この扉がまた素敵でしょ。

 

内湯に、

 

露天風呂に、

 

洗い場。

 

壁から天井まで、どこも素敵過ぎて、キョロキョロしながら入りました。

 

湯上がりの休憩所もあります。

 

随所にクラシックホテルの良さが感じられるホテルです。

階段の手すりはツヤツヤ。

当時の職人さんによる手斧削りだそうです。

 

素敵な雰囲気にワクワクしっぱなしです。

 

宿泊棟を大きく建て増しすることなく、

こじんまりとしたサイズ感もオババ好みです。