今年の旅を振り返ったところで、
今日は大晦日。
来年の旅の計画でも書こうかと思っていましたが、
来年の予定を考えている中で、
今後の旅について、ウダウダ思うこともあり、
どうせなら、年の瀬を機に、
少しでも心に溜まっているものを吐き出して、
できるだけ爽やかに
新年を迎えたいナ・・などと思っているところです。
今年は18カ所に出かけ、31泊したと書きました。
ですが、実は本音を言うと、
今年の旅行は、なんとなく虚しい気持ちを抱いて帰宅することが
多かったのですよねぇ。
帰路で、”あ〜あ、今回はお金を無駄にしたなぁ”
なんて思うことも多々ありました。
結局は「時代の流れ」ということなのだと思います。
現在の日本の高齢化率は29.3%なのだそう。
(オババはまだ含まれていませんよ〜)
65歳以上が占める割合が21%を超えると
「超高齢化社会」と言われますが、
日本は2007年に「超」がついて以来、
高齢化率はますます加速化している状況。
つまり日本は、急速に衰えている国なのですワ。
弱肉強食の世の中で、弱者となりつつある日本は、
一生懸命周囲に協力を呼びかけて、
生きながらえようとしているのが現状で、
観光業界も然りで、
「観光立国」を掲げて、外国人旅行客の資力を求め、
経営や運営においても、
外資や外国人労働力に頼らざるを得なくなっています。
今やオーバーツーリズムなる言葉も常態化し、
どこに行っても人・人・人。
金額だけが世界水準に釣られて高騰し、
自分の国でありながらも、
移動も宿泊もままならない状態になっています。
しかも、文化や風習、マナーの異なる人々ですので、
神聖な場所であろうと、歴史ある場所であろうと、
ガラガラとキャリーケースを引きずり、
ワイワイ大声を出して、
食べ歩き飲み歩きをしては、ゴミを放置していく・・・。
2倍、3倍と高騰したお宿に宿泊しても、
かつての ”おもてなし” は姿を消して、
淡々と作業だけが”こなす”ようになされていきますし、
時には、
カタカナの日本語を話すスタッフの異文化体験実習に
(高額な宿泊料を支払って)協力している気分になることもあります。
最近は、働き方改革が影響しているのか、
(客室数が少ない離れタイプのお宿に多いようですが)
夜間はスタッフが常駐していないお宿も増えました。
動画で、外国人旅行客の宿の利用の仕方を見ては、
この部屋はどんな使われ方をしたのかしら・・・と、
衛生面に不安を感じることもあります。
そんなこんなで変化している旅行のあり方に、
”自宅にいた方がよっぽど快適だったワ” と思うことが増えましたし、
神社やお城は、一人自宅で、
『日本書紀』や『古事記』の資料に目を通しながら、神話の世界を妄想したり、
歴史や建築の本を前にしている方が楽しいように感じます。
・・・と、こんなブログで隠居オババが何を書いたところで、
10年前の日本に戻るわけでもなく、
来年は、どう妥協しながら旅を楽しむかが問題です。
すでに来年の旅行も、いくつか予約を入れています。
まずは、来年秋に有効期限が来る
クラシックホテルのスタンプ集めを完遂したいと思っています。
神社については、
淡路島の「伊弉諾神宮」や「おのころ神社」、
と思いますし、
お城については、
現存天守の多い四国を1週間くらいかけて
ゆっくり回りたいなぁ・・なんて思っていますが、
いずれも具体的な計画はまだ立てていません。
クラシックホテル以外のお宿については、
かつての興味はすっかり失せてしまい、
新しいお宿に挑戦するよりは、
お気に入りのお宿にのんびり滞在できればなぁと思うようになっています。
「ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道」に再訪したかったのですが、
来年1月からリノベーションに入るそうですので、
改装オープン予定の2027年の夏までオアズケになりました。
今年最後の投稿にも関わらず、
グダグダと愚痴のオンパレードで申し訳ありません。
来年は、旅の仕方を模索しつつ、
少しでも楽しく旅をしたいと思っています。
今年もお付き合いいただきありがとうございました。
どうぞ佳きお年をお迎えください。