オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

団体ツアーの是非を再考する

若い頃は、ツアー旅行を毛嫌いしていました。

団体でウヨウヨ動き回ること自体がイヤでしたし、

人が立てた計画に、ベルトコンベアーに乗せられるが如くに旅をして、一体何が楽しいのだろうかってね。

 

そんなオババも、40代の頃には、何度か海外ツアーを利用したことがあります。

大きな手術を2度経験し、今のうちに欧州に行っておきたいという思いがあったものの、見知らぬ国での“行き倒れ”が心配でしたから。

 

でも、当時(20年前)のツアーというのは、今ほど多様化していませんでした。

歩きながら写真を撮っていたら、「列からはみ出ないでください」と注意されたこともありますし、

美術館では著名な作品の前に集められ、「次はあちらに移動してください」と、作品を数点見ただけで終わりであったり、

予定時間が詰まってくると、館内をほぼ通過するだけであったり。

しかも旅行中は、現地の人とはおろか、ホテルやレストランのスタッフとも一切会話を交わすことなく、

空港や街中で、行き先の案内板すら見ずに、行って帰るまで、日本語にしか触れないという有り様。

 

そんな経験をしてからは、やっぱり一人が良いわと、(英語が通じる)イギリスばかりに出かけるようになり、

空港からホテルまではタクシーで移動して、ずっと一つのホテルに滞在。

ホテル周辺の美術館・博物館・教会などに出かけたり、お店を見ながら散策するのが中心で、あとはホテル送迎付きの現地ツアーやタクシーでちょこちょこっと観光するというスタイルの個人旅行。

 

完全にツアーを“見下していた”オババですが、

ここに来て、急にツアー好きになっています。

例の山陰の“高級”ツアーであったり、年末年始の琵琶湖のツアー、それから先月も専門家が同行する神社巡りのツアーに参加してきましたし、再びあの“高級”ツアーにも申し込みをしています。

 

年齢を重ねて“楽”を優先させるようになったことや、

今後の旅行先を国内に限定したこともありますが、

やはりツアーの種類が、非常に多様化したからだと思います。

 

個別対応で、自由が効くツアーが増えましたよね。

途中からの合流や離団に対応してくれたり、旅行中も一部をパスすることを許してもらえたり、

お宿や列車も、パンフレットの掲載とは異なるお部屋や席を予約してもらえたりします。

 

高齢者をターゲットにした(オババ好みの)ゆったりツアーも増えました。

ただ気を付けておかなくてはいけないのは、やっぱり企画の内容です。

どんなに素敵なお宿を利用していても、観光が盛りだくさんで、夕食時間ギリギリにしかお宿に到着しないのでは意味がありません。

また、“高級”をウリにしておきながら、“お得感”も打ち出しているようなツアーだと、お宿のお部屋やお食事、あるいは参加人数や観光内容に、それなりの理由があるようです。

どうしても、企画をする人の嗜好や経験が入って来ますので、高齢者をターゲットにしていても、高齢者の期待と必ずしも一致しているとは限りませんし、お宿の利用の仕方も・・・。

 

現在、今後の旅の仕方を模索中のオババです。

しばらくはツアーの報告が多めになりそうですが、このブログをどういう方向に進めるかも含め、ただいま模索中といったところです。