オババのトラベルジャーナル

おひとりさまのオババが、ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります

休業が重なる「雲仙観光ホテル」

以前「クラシックホテル」について書いた時、少しだけ登場させた「雲仙観光ホテル」。

 

福岡から行きやすいこともあり、コロナの合間を狙ってチェックしていたのですが、見るたびに休業中で、予約ができませんでした。

 

やはりこういう格式のあるホテルは、コロナに慎重なのだなぁ・・と感心したり、

昨年夏は、大雨による土砂崩れで、雲仙の源泉が打撃を受けたと聞いていましたので、まだ復旧しないのかなぁ・・・と心配したりしていました。

 

「withコロナ」が叫ばれ、「旅行割」だの「海外旅行客の入国緩和」だのが言われるようになっても、やっぱり休業。

 

今年の公式HPに掲載されているものだけを拾っても、

2月1日〜28日が「館内メンテナンス」と「トレーニング」のため休業。

6月に数日間臨時休業があって、6月30日から(10月中の予定で)「施設メンテナンス」と「経営合理化」を理由に休業。

途中、サービス料を10%から15%に変更する旨が掲載され、

さらに9月8日付で、11月初旬までの休業が書かれています。

“お客様をお迎えするに際して改善改修を施行せざるを得ない事象が発生しました”とのこと。

 

一体何が起こっているのでしょう???

 

「雲仙観光ホテル」には、20代の時に、知り合いのご両親に初めて連れて来ていただき、それ以来、相方さんとも何度も訪れたことのある思い出深いホテルです。

 

スイスの山小屋風の建物に

 

一歩足を踏み入れば、歴史と伝統を感じさせる重厚な雰囲気に包まれます。

 

十数年前のリノベーションの時に、よりヨーロッパの雰囲気に近づけようと、お部屋の壁紙にはウィリアム・モリスが取り入れられました。

 

舞踏会などが催されていたというレストランは、

昭和10年10月10日に開業して以来のオーナーが、元々船会社の堂島ビルヂングであることから、銅鑼を鳴らして夕食開始が知らされ、

格調高い雰囲気の中でいただくクラシカルなお食事も美味。

 

部屋からの景色も、外国人居留者の避暑地であった頃の面影が感じられます。

 

2015年から総支配人を務める船橋聡子氏にも、オババは興味を持っていました。

“コンペティターはいない”が持論だそうで、

他と競うのではなく、自分を磨くことに集中し、唯一無二にすることで周囲の共感を得る・・・そういう考え方にワクワクしていました。

「Go To トラベル」に対しても、スタッフの疲弊とサービスの質の低下を招くと、やや否定的で、本質的に良いものを作ろうという姿勢が感じられていました。

 

以前何かで、地方での人材確保の難しさを語っていた記事を目にしたことがあります。

海外経験が豊富で、スイスのホテルマネジメントスクールで学んだ方ですので、“よそ者”として、また“女性”として、地方で経営する難しさは容易に理解できます。

 

これはオババの経験からくる単なる妄想ですが、地方に残っている方々というのは、同じ環境に生まれて同じ環境に育ったという方がいまだに非常に多いようです。

良くも悪くも自分を出さずに、周囲と合わせる能力に長けています。

ミーティングを開いても、その場では一切意見を述べず、後で4〜5人でゾロゾロ来て「先程の件ですが・・」なんて言ってきて、あの1時間は何だったのと思うようなこともオババは何度も経験しました。

 

ビックリするくらい人間味のある方も多いですし、素朴で真面目な一方で、外との接触が少ない分、自分の中の引き出しが少なく、それを自覚する機会も少ないような気がします。

声がけや会話の大切さや伝えても、井戸端会議との違いが理解できなくて、ウワ〜それはダメでしょと思って注意しても、どうしてNGかを理解させるのに一苦労・・・。

 

たまたまIターン組やUターン組に素晴らしい人材を見つけて育てていこうとしても、いつの間にか他のスタッフから孤立して離職・・・。

 

・・・と、「雲仙観光ホテル」とは全く関係のないオババの愚痴になってしまいましたが、HPにある「トレーニング」や「経営合理化」の言葉が非常に気になったオババです。

 

“さらに充実したサービスの拡充”などと言わず、以前のままで十分ですので、休業のお知らせが、今回で最後となることを祈っています。