オババのトラベルジャーナル

社会生活からリタイアした有閑オババの隠居旅。ちょっと素敵なお宿に泊まって、のんびりお城や神社を巡ります。

「おいし〜いコーヒー」で見る接客精神

無類のコーヒー好きです。

特に朝は、コーヒーを飲まなければ1日が始まらない!と思うくらい。

このコーヒー好きは、多分祖母譲りだと思うのです。

 

祖母は明治の女性でしたが、オババ同様に、晩年は、おひとりさま暮らしをしていました。

毎朝10時をコーヒータイムと決めていて、10時になると、砂時計で時間を測りながら、一人用の小さなサイフォンで、コポコポとコーヒーを淹れて楽しんでいました。

 

オババはそこまで細やかではありません。

すべて、パナソニックの沸騰浄水コーヒーメーカーさんにお任せですから。

でも、必ず豆をガガガ〜ッと挽くところから始めます。

 

豆は「ハワイコナ」が一番好きです。

ただ、最近はコーヒー豆が急騰しちゃったでしょ。

おひとりさまになってからは、ちょっとケチるようになってしまい、「ハワイコナ」は土日だけにしています。

あとは「モカ」だったり「ブレンド」だったり。

 

・・・って、今日はトラベルジャーナルから脱線していない?という感じですよね。

 

そんなこんなで、旅先でも、朝のコーヒーが欠かせないのです・・・という話です。

 

和朝食や旅館の時は、まずお部屋でコーヒーを飲んでから出かけます。

最近は、ほとんどのお宿で、ネスプレッソが常備されていますからね。

ネスプレッソがなくても大丈夫。

旅行の携行品には、必ず簡易ドリップを入れていますから。

すべてお宿からのお持ち帰り品ですが・・・(笑

 

で、洋朝食の場合ですが、オーダーを聞きに来た方に「おいし〜いコーヒーをお願いね」と言うのです。

 

最初はコーヒーが飲みたくて、つい出た言葉だったのですが、最近は、意図的に言っています。

 

というのも、この一言に対するスタッフさんの反応がおもしろくて。

 

スタッフさんの性格もあるとは思うのですが、結構この言葉で、スタッフさんの接客精神が見えたりします。

 

「おいし〜いコーヒーですね」とか「頑張ってみます」とか冗談で返してくださったり、持って来た時に「おいし〜いコーヒーです」とか「愛情を入れておきました」と笑顔を添えてくれたり。

そういうスタッフさんとは、さらに一言二言会話を交わせて、楽しい朝食ができます。

 

で、そういうスタッフさんというのは、各テーブルへの目配り気配りができている方が多いのですよね。

 

横浜のカハラホテルのスタッフさんなんて、「コーヒーがお好きかと思って」と、わざわざホテルのマークのカフェラテを作って来てくれました。

もうこれには大感激で、マネージャーさんにもそのスタッフさんのことをしっかり誉めておきました。

 

中には、「このオバサン何言ってるの?」というような反応をされることもありますが、そういう時は、「アラ、ごめんなさいね」ってね。

 

一番酷かったのは、京都の某ホテル。

元々そのレストランは、“講釈タレ”の傾向があって、「そんなお店の自慢はいいからゆっくり食べさせて」と思ったりしていたのですが、

結構年配の女性の方でしたが、なぜかムスッとして、自分達のコーヒーがいかに特別なものかを延々と話し始めたのです。

 

お料理の説明というのは、食欲が増すことを目的に、食べる人が主体でなくてはいけないと思うのです。

客を無視した店の自慢は、接客者としてはNGだと思います。

一応全部お話を聞いてあげて、(オババも意地悪ですから)コーヒーには一口も手をつけずに、お部屋のネスプレッソで飲みましたとさ。