最近は、宿泊者向けのアクティビティとして、アートツアーを行なっているホテルが増えましたね。
さりげなく飾られているアートや、建物、インテリアなど、
アートツアーに参加すると、それまで見過ごしていたものにも興味を持ち、ホテルステイが、より楽しいものになります。
HOTEL THE MITSUI KYOTOでも、「アンバサダーと巡るアートツアー」のプログラムがあります。
人数制限があるようですので、事前に申し込みをしておくと良いと思います。
ロビーに集合して、梶井宮門からスタートします。
かつて三井総領家の門となったこともあり、300年もの歴史を有する御門です。
幾度となく修復が繰り返され、ホテルの玄関に設置する際も、宮大工さんによって、全面的な修復がなされたそうです。
古い部材をできるだけ表に用いて、新しい材料は裏に用いることで、重みを出しているといった裏話も伺えました。
こちらは御門の棟札。
門が造られた年月日や、地主、工匠、由緒などが書かれてあり、この棟札があるだけで、門の価値がグググ〜ッと高まるそうです。
二条城の正面に位置していながらも、あえて油小路側をホテルの正面にしたのも、三井総領家が油小路に面していたからだそうで、
門をくぐって玄関に至るまでのアプローチも、油小路のお屋敷を意識して、
この十三重の塔も三井邸の遺構とのこと。
ホテルの玄関を入ると、まず目に飛び込むのが、こちらのオブジェです。
なんと陶芸品です。そう!土でできているのです。
とっても繊細で、泉田之也さんとおっしゃる陶芸家さんの作品です。
風をイメージしているそうで、
それは、ロビーの波打つ天井のイメージにつながります。
こちらは千本鳥居をイメージしています。
その先には、漆を塗り重ねて作られた作品が飾られています。
エメラルドグリーンの鮮やかな色彩がとっても神秘的で、見ていると吸い込まれそうです。
「四季の間」にも案内していただきました。(前回のツアーの写真を使っています)
三井総領家にあった奥書院を元に建てられたそうで、レストランの別室や結納などの個室として使われています。
中でも目を引くのは、こちらの襖絵です。
春夏秋冬を描いているそうで、お部屋のカードキーは、この襖絵を写していて、季節によって柄を変えているとのことです。
《まとめ》
HOTEL THE MITSUI KYOTOへは、まだ2回目(計3泊)の利用ですが、京都で一番好きなホテルになりました。
ラグジュアリーでありながらも、威圧感がなく(これ大切!)、三井ならではの歴史もさることながら、二条城の真前という申し分ない立地。
緑の庭園をはじめ、まったりと寛げる要素がたっぷり散りばめられたホテルです。
今回は利用しませんでしたが、このホテルのために掘られた「二条温泉」のサーマルスプリングも心休まる施設です。
今回は一休から、ニジョウルーム(ダブル)のお部屋を朝食付きで予約しました。
¥20,000のルームクレジットも付いていましたが、アフターヌーンティー代と、FORNIでの夕食代で使い切りました。
それに京都の宿泊税¥1,000と入湯税¥150をお支払いしました。