高千穂旅行で訪れた神社の中から、今回は「槵觸神社」と「高千穂神社」についてです。
「槵觸神社」・・・非常に難しい字ですが、「くしふる神社」と読みます。
天照大御神の孫にあたる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、つまり「天孫」が、地上を治めるために「降臨」したのが槵觸の峰であったとされています。
その槵觸の峰に、「高千穂神社」の分祠として建立されたのが「槵觸神社」で、主祭神は瓊瓊杵尊です。
朝訪れたからでしょうか。観光客も少なく、霊験あらたかな感じがします。
木漏れ日にカメラを向けてみました。
ねっ、神様が降りてきそうでしょ。
御本殿の彫刻が素晴らしく、
中国の「二十四孝(24人の孝行を描いた物語)」が彫られています。
こちらは右側が空いているのが分かりますでしょうか。彫刻が盗まれたそうですよ。
境内の側には、「天真名井(あめのまない)」があります。
天孫が降臨された際、この地に水がなかったので、高天原から水種を移したとされる御神水です。
大きなケヤキの根元から、水が湧き出ています。
ここが、高千穂峡の「真名井の滝」の水源とされています。
「槵觸神社」をあとにして、「高千穂神社」に向かいます。
主祭神は、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)をはじめとする高千穂皇神(たかちほすめがみ)の神々と、神武天皇の兄の三毛入野命(ミケヌノミコト)をはじめとする十社大明神の神々で、
高千穂郷八十八社の総社です。
御本殿と
拝殿を上がって、左右の
それぞれ真っ直ぐ上に伸びながらも、根元はしっかりと繋がった「夫婦杉」。
カップルが手を繋いで3回廻ると、縁結びや子孫繁栄、家内安全の願いが叶うそうです。
世の中の乱れや人の悩みが鎮められると言われている「鎮石(しずめいし)」。
そして、こちらの神楽殿では、毎晩観光客のために、夜神楽33番の中から4番が奉納されます。
今回、とても幸運なことに、後藤俊彦宮司による正式参拝をすることができ、直接宮司より境内を案内していただくこともできました。
後藤宮司は、神職最高位の「長老」の称号を授与された方で、称号に相応しく、温厚で人間の深さを感じさせる宮司でいらっしゃいました。
御朱印をいただきました。
「槵觸神社」では、書き置きの御朱印をいただいていましたが、「高千穂神社」で、書き直してくださいました。